マンションのネズミ駆除費用はいくら?管理会社への連絡・費用負担・料金例

マンションやアパートの部屋でネズミを見つけた。天井裏や壁の中から走る音がする。駆除業者を呼びたいけれど、自分で依頼してよいのか、管理会社へ先に連絡すべきなのか分からない。

集合住宅のネズミ駆除では、一戸建てとは違う確認が必要です。

特に重要なのは、

  • 自分の部屋だけにいるのか
  • 配管・天井裏・共用部を通っているのか
  • 侵入口が専有部分なのか共用部分なのか
  • 賃貸か分譲か
  • 誰が駆除・修繕を手配するのか

です。

一室だけの施工なら数万円程度で済む場合がある一方、建物全体の侵入口調査・封鎖まで必要になれば、20万円台以上になる施工例もあります。

このページでは、2026年の公的情報・公式施工データを使いながら、マンション・アパートのネズミ駆除費用、管理会社への連絡、専有部・共用部、費用負担の考え方まで整理します。

一戸建ての費用を知りたい場合は、ネズミ駆除の費用はいくら?一軒家の料金例・相場と見積もりの見方をご覧ください。

目次

マンションでネズミが出たら、賃貸はまず管理会社・大家へ連絡する

賃貸マンション・アパートでネズミが出た場合は、自分で高額な駆除契約を結ぶ前に、管理会社または大家へ連絡するのが基本です。

練馬区は2026年の「集合住宅のねずみ対策」で、集合住宅に被害が発生した場合、

  • 分譲住宅では管理組合
  • 賃貸住宅では家主や管理会社

が主体となり、被害発生の周知、被害状況の把握、侵入経路の確認などを行うことが重要と案内しています。

マンションでは一室だけを見ても、本当の侵入口が分からない場合があります。

マンションでは一室だけの問題とは限らない

鉄筋コンクリート造のマンションでも、ネズミが侵入することはあります。

練馬区は集合住宅の侵入経路の例として、

  • ベランダ
  • 引き込み管
  • 階段周辺
  • ドアの隙間

などを示しています。

また、集合住宅では、

  • 配管スペース
  • 天井裏
  • 壁の中
  • 共用廊下
  • ゴミ置き場
  • 外壁

などを通じ、複数の住戸にまたがって活動する可能性があります。

そのため、自分の部屋に毒餌や粘着シートを置いてネズミが見えなくなっても、建物側の侵入口が残っていれば再発することがあります。

マンション・アパートのネズミ駆除費用はいくら?

集合住宅の料金は、「一室だけ施工するか」「建物全体へ対応するか」によって大きく分かれます。

アズサポートが2026年6月に公開した自社施工データでは、マンション・アパートのネズミ駆除費用の平均を139,255円としています。

ただし、この数字は全国のネズミ駆除業者の平均ではありません。

同社への依頼実績から算出した数字です。

さらに同社の価格帯を見ると、集合住宅では、

  • 約5万円:39.6%
  • 20万円台:14.6%
  • 30万円台:14.6%

などに分かれています。

同社自身も、この差について、一室だけの施工と建物全体の施工が混在しているためと説明しています。

一室だけなら約5万円程度で済むケースもある

ネズミの活動範囲が限定されており、

  • 一室だけ
  • 侵入口が限定的
  • 糞尿被害が少ない
  • 大規模な共用部施工が不要

というケースでは、比較的低い料金帯で収まることがあります。

ただし、「一室だけ施工したから5万円で必ず終わる」という意味ではありません。

配管や天井裏を通じて他の住戸・共用部へつながっていれば、一室だけ対策しても再発する可能性があります。

建物全体なら20万〜30万円台になることもある

アズサポートの2026年公開事例では、集合住宅の施工として次の例があります。

地域 建物 施工面積 施工費用 施工年月
東京都港区 集合住宅 99㎡ 170,000円 2026年5月
福岡県京都郡苅田町 集合住宅 99㎡ 220,000円 2026年3月
東京都小平市 集合住宅 99㎡ 275,000円 2026年1月

これらも一社の個別施工例であり、マンションの全国相場ではありません。

ただし、同じ99㎡の表示でも17万円、22万円、27万5,000円と差があり、面積だけでは料金が決まらないことが分かります。

なぜマンションのネズミ駆除費用は大きく変わる?

一室だけか建物全体か

最大の違いです。

居室内だけに殺鼠剤・粘着シートを設置する施工と、建物全体の侵入口まで確認する施工では、作業量が大きく違います。

共用部まで被害があるか

例えば、

  • ゴミ置き場
  • 共用廊下
  • 配管スペース
  • 共用天井
  • 外壁
  • 屋根

などに被害があれば、一住戸だけで完結しない場合があります。

侵入口が何か所あるか

配管周辺の一か所だけを塞げばよいケースと、建物全体へ侵入可能な隙間が複数あるケースでは、防鼠工事の費用が変わります。

複数の住戸へ広がっているか

一室から別の住戸へネズミが移動している場合、被害調査そのものが広範囲になります。

糞尿清掃が必要か

天井裏や共用部へ長期間住み着いていれば、駆除だけでなく糞尿清掃や衛生処理が必要になる場合があります。

点検口・開口工事が必要か

ネズミの活動場所へアクセスできなければ、点検口の作成や建物部分の開口が必要になることがあります。

「ネズミ駆除22,000円〜」はマンション全体の料金ではない

ねずみ110番では、2026年9月時点で個人宅のネズミ駆除を22,000円〜(税込)と掲載しています。

内容には、

  • 捕獲
  • 薬剤散布
  • 毒エサ
  • 忌避剤

が含まれます。

一方、パテ・ブラシ・パンチングメタルなどを使った防鼠施工については別途見積もりです。

したがって、マンションで22,000円〜という広告を見ても、それを「建物全体の侵入口まで施工する総額」とは考えないようにします。

マンションでは「駆除費」より防鼠工事が重要になる場合がある

室内へ出てきたネズミを捕獲しても、侵入口が残れば別の個体が入る可能性があります。

集合住宅では特に、

  • 給排水管
  • ガス管
  • 電気配線
  • エアコン配管
  • 換気設備

などが住戸間・階層間を通っています。

ネズミが配管周辺の隙間や壁内を移動している場合、室内だけの対策では不十分なことがあります。

分譲マンションでは「専有部分か共用部分か」を確認する

分譲マンションでは、ネズミの侵入口や施工場所が専有部分なのか共用部分なのかによって、対応方法が変わります。

国土交通省は、マンションの専有部分と共用部分の範囲について、各マンションの管理規約を確認するよう案内しています。

例えば、マンションでは、

  • 躯体
  • 共用配管
  • 外壁
  • 廊下
  • 屋根

などが共用部分になることがあります。

一方、住戸内部の内装などは専有部分になるのが一般的です。

ただし、実際の境界はマンションごとの管理規約で確認してください。

ベランダや窓も自由に施工できるとは限らない

国土交通省のマンション標準管理規約では、バルコニー、玄関扉、窓枠・窓ガラスなどは、共用部分でありながら特定住戸に専用使用権が設定される部分の例として示されています。

つまり、自分だけが使用している場所でも、建物としては共用部分である場合があります。

ベランダや窓周辺にネズミの侵入口を見つけても、自己判断で穴あけ・金属板施工などをする前に管理規約や管理会社へ確認してください。

共用部分に影響する工事を勝手に依頼しない

国土交通省は、専有部分内の工事であっても、共用部分や他の区分所有者の専有部分へ影響するおそれがある場合には、管理規約に基づいて管理組合への申請・承認等が必要になる例を示しています。

ネズミ駆除でも、

  • 壁を開ける
  • 共用配管周辺を塞ぐ
  • 外壁へ金網を固定する
  • 共用天井へ施工する

といった工事は、先に管理会社・管理組合へ確認した方がよいでしょう。

賃貸マンションでは誰が駆除費用を払う?

「賃貸だからネズミ駆除費用は必ず大家が払う」と一律に決めることはできません。

原因によって変わるからです。

国土交通省の賃貸住宅標準契約書では、貸主は原則として、借主が物件を使用するために必要な修繕を行うとしています。

一方、借主の故意・過失によって必要になった修繕費用は借主が負担するとするモデルになっています。

民法でも、賃貸人は賃貸物の使用・収益に必要な修繕を行う義務を負いますが、賃借人の責めに帰すべき事由で必要になった場合は例外とされています。

したがってネズミ被害でも、

  • 建物の構造的な隙間が原因なのか
  • 共用部から侵入しているのか
  • 借主側の管理状態が原因なのか
  • どのような契約・特約になっているのか

を確認する必要があります。

大家・管理会社側の対応になりやすいケース

個別の契約・事実関係によって変わりますが、例えば、

  • 建物外壁の破損から侵入している
  • 共用配管の隙間から入っている
  • 複数の住戸でネズミ被害が発生している
  • 共用ゴミ置き場を中心に発生している
  • 建物側の修繕が必要

場合は、入居者一人だけで解決する問題ではない可能性があります。

まず管理会社・大家へ被害を伝え、建物側も含めて調査してもらいます。

借主側の費用負担が問題になる場合

反対に、借主側の故意・過失によって被害が発生・拡大したと認められる場合は、費用負担が問題になる可能性があります。

例えば食品やごみの管理について指摘されるケースも考えられます。

ただし、単純に「部屋が散らかっているから全額借主負担」と決められるものではありません。

建物側の侵入口など複数の要因が重なる場合もあるため、原因を確認して判断します。

賃貸で先に自分で業者を呼ぶとどうなる?

緊急性がない状態で、管理会社へ連絡せず高額な防鼠工事を契約すると、後から費用負担について問題になる可能性があります。

また、賃借人には変更できない建物部分へ業者が施工する可能性もあります。

そのため、

  1. 被害を写真・動画で記録する
  2. 管理会社・大家へ連絡する
  3. 調査方法を確認する
  4. 誰が業者を手配するか確認する
  5. 費用負担について確認する

という順番が安全です。

管理会社へ連絡するときに伝える内容

  • ネズミを見た日時
  • 見た場所
  • 糞を見つけた場所
  • 天井裏・壁内の物音
  • 食品被害
  • かじり跡
  • 配管周辺など侵入口候補
  • 他の入居者も被害を訴えているか
  • 写真・動画・録音

「ネズミがいるので何とかしてください」だけより、具体的な情報を伝えた方が建物全体の調査につながりやすくなります。

管理会社は他の部屋の被害も確認することが重要

練馬区は、集合住宅でネズミ被害が発生した場合、住民への周知やアンケートによる被害状況の確認などを行うことが重要と案内しています。

これは集合住宅では、ネズミが一室だけで活動しているとは限らないためです。

例えば、あなたの部屋で初めて発見したとしても、

  • 隣の空室
  • 上階
  • 下階
  • 共用天井
  • ゴミ集積所

などを活動拠点としている可能性があります。

ゴミ置き場が発生源になっている場合

集合住宅ではゴミ集積所の管理も重要です。

練馬区は、ゴミ集積所の管理が不十分だと、ネズミが餌場と認識し、その周辺全体で発生する可能性があるとしています。

自分の部屋で粘着シートを置くだけでは、餌場となる共用ゴミ置き場の問題は解決できません。

この場合は管理側での対策が必要です。

分譲マンションの区分所有者ならどうする?

自分がマンションの所有者でも、すべて自分で自由に施工できるとは限りません。

室内の専有部分だけで完結する施工なのか、共用部や他の住戸へ影響するのかを確認します。

例えば、

  • 自室内への捕獲器設置
  • 自室内の安全な範囲の清掃

と、

  • 外壁の穴を塞ぐ
  • 共用配管を施工する
  • 天井裏の共用部分へ入る

では扱いが違う可能性があります。

管理規約を確認し、必要なら管理組合・管理会社へ相談してください。

マンションの駆除費用を比較するときのポイント

確認項目 確認する内容
施工対象 一室のみか、建物全体か
現地調査 他住戸・共用部まで確認するか
捕獲・駆除 殺鼠剤、粘着シート等の内容
侵入口調査 専有部だけか、共用部まで調査するか
防鼠工事 料金に含むか、別料金か
清掃 糞尿の清掃範囲
除菌・消臭 基本料金かオプションか
訪問回数 何回まで含まれるか
保証 再発時の対応範囲
建物工事 管理組合等の承認が必要か
総額 税込・追加料金条件

「自分の部屋だけ5万円」と「建物全体25万円」は単純比較できない

集合住宅で特に注意したいのがこの点です。

一室のネズミを捕獲するだけなら比較的安くても、

  • 建物全体の侵入口を確認する
  • 複数住戸へ施工する
  • 共用部を封鎖する
  • ゴミ置き場へ対策する
  • 複数回訪問する

場合は料金が増えます。

見積書を見るときは、総額だけではなく施工範囲を確認してください。

マンションだから一戸建てより必ず安いわけではない

集合住宅の一室だけなら一戸建てより施工範囲が小さい場合があります。

一方、建物全体へ被害が広がっている場合は、

  • 複数住戸
  • 共用配管
  • ゴミ置き場
  • 共用天井
  • 外壁

など広範囲の施工が必要になります。

「マンション=安い」「一戸建て=高い」とは限りません。

一部屋だけ駆除しても再発するケース

室内で見つかったネズミを捕獲しても、配管スペースなどを通って別の個体が侵入してくることがあります。

特に、

  • 何度駆除してもまた出る
  • 上下階でも物音がある
  • 他の住戸でも目撃されている
  • 共用部に糞がある

場合は、建物単位で調査する意味があります。

自分で粘着シートを置くのは問題ない?

自室内の安全な場所に市販の捕獲用品を設置する程度なら可能なケースがあります。

ただし、

  • 共用部へ勝手に薬剤を置く
  • 共用配管を塞ぐ
  • 壁を開ける
  • 天井裏へ入る

といった行為は別です。

管理規約や賃貸契約を確認し、建物部分へ手を加える場合は管理者へ相談してください。

室内だけでできるネズミ対策

管理会社の調査を待つ間にも、室内でできる環境対策があります。

  • 食品を密閉する
  • 生ごみを放置しない
  • ペットフードを出したままにしない
  • 紙や布など巣材になりそうなものを整理する
  • 糞・かじり跡を写真で記録する

ネズミが家にいるか判断する方法は、ネズミが家にいるサインで詳しく説明しています。

管理会社がなかなか対応しない場合

口頭だけでなく、メール等でも被害状況を残しておくとよいでしょう。

伝える内容は、

  • いつから発生しているか
  • 生活への影響
  • ネズミの写真・糞
  • 物音の録音
  • 食品等の被害
  • 建物の破損

です。

費用負担や修繕義務について意見が分かれる場合は、契約書や管理規約を確認したうえで、不動産・消費生活等の相談窓口を利用する選択肢もあります。

ネズミ駆除業者を選ぶときは集合住宅経験も確認する

集合住宅では、自室だけを見る業者より、建物構造を踏まえて、

  • 配管
  • 壁内
  • 天井裏
  • 共用部
  • ゴミ置き場

などまで考慮できる業者の方が適しています。

相談時には、

「一室だけ施工した場合」と「建物側の侵入経路まで対策した場合」で何が違うか

を確認してください。

業者選びの基準は害獣・害虫駆除業者の選び方、候補業者の比較は害獣駆除業者おすすめ5社で整理しています。

マンションでネズミが出たときの対応手順

賃貸住宅の場合

  1. ネズミ・糞・物音を記録する
  2. 管理会社または大家へ連絡する
  3. 他住戸・共用部の被害確認を依頼する
  4. 誰が業者を手配するか確認する
  5. 費用負担の扱いを確認する
  6. 必要なら駆除・防鼠施工を行う

分譲マンションの場合

  1. 被害状況を記録する
  2. 侵入口候補を確認する
  3. 管理規約で専有・共用区分を確認する
  4. 共用部の可能性があれば管理組合・管理会社へ連絡する
  5. 施工可能範囲を確認する
  6. 必要な業者調査・施工へ進む

マンションのネズミ駆除は「自分の部屋の料金」だけで判断しない

2026年の施工データを見ると、マンション・アパートのネズミ駆除は、一室だけなら比較的低額なケースがある一方、建物全体の施工では20万円〜30万円前後になるケースもあります。

この差は、単純な「業者の価格差」だけではありません。

集合住宅では、

  • 一室だけなのか
  • 複数の住戸へ広がっているのか
  • 共用部が原因なのか
  • 侵入口封鎖まで行うのか
  • 建物全体を施工するのか

によって必要な作業そのものが違います。

賃貸なら管理会社・大家へ先に連絡し、分譲なら管理規約と管理組合を確認したうえで、駆除だけでなく侵入口対策まで含めた施工範囲を確認することが重要です。

一戸建てとの費用差を確認する場合はネズミ駆除の費用はいくら?、ネズミ対策全般はネズミ対策の総合ページ、害獣全体の料金比較は害獣駆除の費用はいくら?もご覧ください。

参考にした主な情報

制度・管理情報・料金情報は2026年9月13日時点で確認しています。費用負担は建物の所有関係、侵入原因、専有部・共用部の区分、賃貸借契約、借主側の故意・過失の有無などによって異なります。個別の法的判断が必要な場合は契約書・管理規約を確認し、専門窓口へ相談してください。

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この記事を書いた人

住宅で発生する害獣・害虫トラブルについて、公的機関・自治体・専門団体・学術情報などを確認しながら情報を整理しています。症状から原因を考え、安全な対処や専門業者へ相談する判断材料を提供することを目的としています。

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