コウモリ駆除の費用はいくら?2026年の料金例・相場と高所・封鎖費用を解説

軒下やベランダに黒い糞が繰り返し落ちている。夕方になると換気口からコウモリが飛び出す。シャッターの中や屋根裏から、カサカサ・パタパタという音がする。

業者を検索すると、「16,500円〜」「28,600円〜」という料金が見つかる一方、実際には20万円、30万円という見積もりになるケースもあります。

この差が生じる大きな理由は、コウモリを一か所から追い出す料金と、住宅全体の侵入口を塞ぎ、糞清掃・衛生処理・再発防止まで行う料金が別物だからです。

コウモリ対策では、

  • 生息場所・侵入口の調査
  • 建物内からの追い出し
  • 侵入口の封鎖
  • 大量の糞の清掃
  • 除菌・消臭
  • ダニ等への処理
  • 換気口・軒・屋根などの高所施工
  • 施工後の再発確認

などが必要になる場合があります。

このページでは、2026年9月13日時点の公式料金と施工例を使って、コウモリ駆除の最低表示価格、住宅全体の施工総額、高所作業、侵入口封鎖、糞清掃、施工時期、法律上の注意まで整理します。

コウモリの生態・糞・侵入経路・追い出し方法までまとめて確認する場合は、コウモリ対策の総合ページをご覧ください。

目次

コウモリ駆除費用は1万円台から30万円超まで幅がある

2026年9月時点で確認できる料金には、次のような例があります。

料金の種類 料金例
最低表示料金 16,500円〜
別サービスの最低表示料金 28,600円〜(税込)
住宅全体・2年保証プラン 180,000円〜(税込)
住宅全体・10年保証プラン 260,000円〜(税込)

料金差が非常に大きく見えますが、施工範囲が同じではありません。

「16,500円〜」や「28,600円〜」を、家全体の穴塞ぎ・清掃・保証まで含んだ固定料金として考えないようにします。

害獣駆除110番は28,600円〜

害獣駆除110番では、2026年9月時点でコウモリ対策を28,600円〜(税込)と掲載しています。

公式のサービス案内では、

  • 侵入経路・生息場所の調査
  • コウモリの追い出し
  • 清掃・消毒
  • 侵入経路の封鎖

を行う流れが示されています。

ただし、対応エリア・加盟店・現場状況などによって記載価格・条件で対応できない場合があることも明記されています。

アズサポートでは16,500円〜、総合施工は180,000円〜

アズサポートは、コウモリ駆除の最低表示価格を16,500円〜としています。

一方、住宅全体の基本施工プランは次の料金です。

プラン 料金
2年保証プラン 180,000円〜(税込)
10年保証プラン 260,000円〜(税込)

基本施工には、現場状況に応じて、

  • 出張費
  • 養生
  • 追い出し等の施工
  • 侵入口封鎖
  • 糞害清掃
  • 除菌・消臭
  • 屋根裏・壁内の害虫処理
  • 毎年のアフター点検
  • 保証

などが含まれています。

最低表示料金とは施工内容が違うため、金額だけを横並びにしないことが重要です。

実施工では15万〜30万円未満が多いというデータもある

アズサポートが2026年6月に公開した自社施工データでは、コウモリ駆除の約5割が中程度の被害で、費用は15万円〜30万円未満としています。

同社では、

  • 軽度:10万円未満
  • 中程度:15万円〜30万円未満
  • 重度:30万円以上

という目安を示しています。

これは全国の全業者を集計した平均ではなく、同社施工実績に基づく情報です。

2026年の施工例では99㎡で26万〜30万円前後

2026年に公開されたアズサポートの施工例には、次のようなものがあります。

地域 施工面積 施工費用 施工時期
福岡県福津市 99㎡ 260,000円 2026年6月
埼玉県深谷市 99㎡ 297,000円 2026年5月
新潟県新潟市 99㎡ 297,000円 2026年4月
石川県金沢市 99㎡ 297,200円 2026年6月
石川県金沢市 132㎡ 308,000円 2026年6月
佐賀県伊万里市 非公表 180,000円 2026年5月

同じ99㎡でも26万円と約29万7千円の事例があります。

家の面積だけではなく、侵入口の場所・数、糞害、高所施工などで総額が変わることが分かります。

「コウモリ駆除の相場は約13万円」という数字はどう見る?

害獣駆除110番は2026年5月の記事で、加盟店の現役業者5社へ行ったアンケートから、一般的な2階建て住宅の最低回答金額の平均を約13万円としています。

また、同社の過去施工データの平均として124,209円を紹介し、3万〜6万円の価格帯が比較的多かったとも説明しています。

ただし、業者アンケートは2024年実施で、回答数も5社です。

したがって、2026年現在の全国一律平均13万円と扱うのは適切ではありません。

費用感を考える一つの参考資料として利用します。

コウモリ駆除で費用が高くなりやすい理由

侵入口が複数ある

コウモリは住宅の上部にある小さな隙間を利用します。

侵入口候補には、

  • 軒下
  • 換気口
  • 屋根瓦周辺
  • 屋根と外壁の取り合い
  • 戸袋
  • シャッターボックス
  • 外壁の隙間

などがあります。

現在使われている入口だけでなく、再侵入できる隙間を複数施工すれば費用は上がります。

高所に侵入口がある

コウモリの侵入口は2階軒下や屋根周辺など、高い場所にあるケースが少なくありません。

害獣駆除110番が2026年に公開した加盟店アンケートでは、高所など難しい場所の作業について2万円〜という回答例、高所作業車で3万〜5万円、足場が必要なら20万円前後という回答例があります。

これは各社共通の固定料金ではありませんが、コウモリ駆除で高所条件が総額を押し上げる理由を示しています。

足場が必要なら大幅に高くなることがある

通常の脚立・はしごや高所作業車で施工できれば、足場を組まないこともあります。

しかし、

  • 隣家との距離が非常に近い
  • 3階建て
  • 高所作業車が入れない
  • 屋根形状が複雑

などの場合は、足場が必要になる可能性があります。

見積もりで「足場費」と書かれている場合は、なぜ必要なのか説明してもらいます。

換気口に住み着いている場合

換気口はアブラコウモリが利用する代表的な場所の一つです。

換気口内部に個体や糞が確認された場合は、

  • 追い出し
  • 内部清掃
  • 必要な衛生処理
  • 通気性を確保した侵入防止施工

などを行います。

単純に換気口を完全に塞げばよいわけではなく、住宅設備として必要な換気機能を残す施工が必要です。

シャッター・雨戸の戸袋にいる場合

シャッターケースや戸袋の内部も、狭く暗いため利用されることがあります。

2026年の公開施工例でも、シャッター内部へコウモリが入り込んだケースがあります。

こうした場所では、コウモリを追い出した後に、シャッター・雨戸の動作を妨げない方法で侵入防止を行います。

屋根裏に住み着いている場合

屋根裏まで入られている場合は、軒下だけに一時的に休んでいる状態より作業範囲が広くなりやすくなります。

屋根裏では、

  • 糞が広範囲にある
  • 尿のシミがある
  • 臭いがする
  • 断熱材が汚染されている
  • 複数の侵入口がある

ことがあります。

この場合は追い出し料金だけではなく、清掃や再発防止施工まで確認します。

コウモリの糞が多いほど清掃費用が増えやすい

長期間同じ場所をねぐらとして利用されると、その下に大量の糞がたまることがあります。

ベランダや軒下に少量落ちているだけの状態と、屋根裏全体に長期間蓄積している状態では作業量が違います。

糞清掃の範囲、除菌・消臭が基本料金に含まれるかを確認してください。

黒い糞の正体から確認したい場合は、ベランダの黒い糞は何の糞?も利用できます。

ダニなどへの処理が料金に含まれる場合がある

野生動物に関連してダニ等が問題になる場合があるため、屋根裏・壁内の害虫処理を基本施工に含める業者があります。

アズサポートの基本施工にも屋根裏・壁内の殺虫処理が含まれています。

必要性や使用薬剤は現場ごとに確認してください。

侵入口を一つだけ塞げばよいとは限らない

現在コウモリが出入りしている穴を一つ塞いでも、近くに別の利用可能な隙間があれば、そちらを使う可能性があります。

そのため、業者へ依頼するときは、

「現在使っている穴だけを塞ぐのか、建物全体の再侵入可能箇所まで確認するのか」

を聞いておくとよいでしょう。

コウモリを中に残したまま穴を塞がない

侵入口らしい隙間を見つけても、コウモリが内部にいる状態で完全に塞ぐことは避けます。

内部へ閉じ込めると、

  • 別の隙間から室内へ出る
  • 建物内部で死ぬ
  • 悪臭が発生する
  • 清掃が難しくなる

可能性があります。

基本的には、内部から追い出し、不在を確認してから封鎖します。

コウモリを勝手に捕獲・殺傷しない

コウモリは哺乳類の野生鳥獣で、鳥獣保護管理法の対象です。

環境省は、鳥獣保護管理法において野生鳥獣の捕獲・殺傷を原則禁止し、被害防止等を目的に捕獲する場合には、原則として許可が必要と案内しています。

「自宅に住み着いたから自由に捕まえてよい」という扱いではありません。

住宅での一般的な対策では、捕獲ではなく建物外へ追い出し、戻れないように侵入口を塞ぐ方法が中心になります。

「駆除」という言葉でも実際には追い出しが中心

コウモリ業者のサービス名には「コウモリ駆除」と書かれていても、野生鳥獣であるため、実際の住宅施工では忌避剤などを使った追い出しと侵入防止が中心になります。

見積もり時には、

  • どの方法で追い出すのか
  • 捕獲を行うのか
  • 捕獲するなら必要な許可をどう扱うのか

を確認します。

コウモリの追い出しは時期も重要

北九州市は、コウモリ対策について、冬眠時期と夏の出産時期は追い出しが難しいため、それ以外の時期に対策する方が効果的と案内しています。

冬は活動が低下して外へ出にくく、出産期には飛べない幼獣が内部に残っている可能性があります。

したがって、巣穴・侵入口を見つけたからといって、季節を考えずすぐ完全封鎖するのは避けます。

夏に施工できないわけではない

出産期だから住宅被害を何か月も放置しなければならない、という意味ではありません。

実際の状況、幼獣の有無、侵入口、住宅内への侵入状況を業者が確認し、安全な施工時期・方法を判断します。

「春しか施工できない」など、一律に決めない方がよいでしょう。

冬も追い出しが難しい

前橋市はアブラコウモリについて、主な活動期を春〜秋、冬は11月頃〜4月頃に冬眠すると説明しています。

冬眠中は外へ出る機会が少ないため、追い出してすぐ穴を塞ぐ方法が使いにくくなります。

冬に糞などを発見した場合でも、現地調査や侵入口の特定を先に行うことはできます。

30万円のコウモリ駆除は高すぎる?

金額だけでは判断できません。

2026年の公開施工例でも、99㎡で約29万7千円、132㎡で30万8千円という例があります。

さらにアズサポートは、被害が重い施工では30万円以上になることもあるとしています。

例えば30万円に、

  • 屋根・外壁全体の侵入口調査
  • 複数箇所からの追い出し
  • 複数の侵入口封鎖
  • 2階以上の高所施工
  • 大量の糞清掃
  • 除菌・消臭
  • 害虫処理
  • 複数回の訪問
  • 長期保証

まで含まれるなら、16,500円〜の最低施工とは比較できません。

反対に3万円前後ですべて解決できるとも限らない

一か所だけに少数が入り、糞害も少なく、侵入口も限定されているなら、比較的安く済む可能性があります。

しかし、最低料金が安いという理由だけで契約先を決めると、

  • 穴塞ぎが別料金
  • 清掃が別料金
  • 高所費が追加
  • 再発保証がない

といった違いが後から分かることがあります。

見積書で確認したい項目

項目 確認内容
現地調査 無料か、有料条件があるか
追い出し 何か所を施工するか
侵入口調査 建物全体を見るか
侵入口封鎖 何か所・どこを塞ぐか
高所作業 追加料金があるか
高所作業車 必要か、料金はいくらか
足場 必要性と費用
糞清掃 清掃範囲
除菌・消臭 料金に含まれるか
害虫処理 基本施工かオプションか
建材・断熱材 補修・交換が必要か
訪問回数 何回まで含まれるか
保証 期間と再施工条件
総額 税込価格・追加条件

相見積もりでは「封鎖範囲」をそろえる

コウモリ駆除で特に価格差が出やすいのが侵入口封鎖です。

例えば、

  • A社:現在使っている換気口1か所だけ
  • B社:屋根周辺の候補5か所
  • C社:建物外周を確認して再侵入可能箇所まで施工

では、総額が違って当然です。

相見積もりでは、

「再発防止まで行う場合、どこを何か所施工するのか」

を比較します。

保証は年数だけで比較しない

2年、5年、10年などの保証がある場合でも、対象条件は同じとは限りません。

確認したいのは、

  • 同じ場所への再侵入だけが対象か
  • 別の隙間から入った場合も対象か
  • 無料再施工の条件
  • 点検の頻度
  • 追加料金の有無
  • 建物を改修した場合の扱い

です。

自治体が無料でコウモリ駆除してくれる?

自治体によって対応は異なります。

例えば横浜市は2026年9月現在、市によるコウモリの捕獲・駆除を行っておらず、自分での対応が難しい場合は有料の専門業者へ相談するよう案内しています。

捕獲を行う場合の許可については県へ問い合わせる仕組みです。

ハクビシンなどで自治体の無料捕獲制度がある地域でも、コウモリは同じ制度の対象とは限りません。

居住自治体の現在の制度を個別に確認してください。

賃貸なら業者へ直接依頼する前に管理会社へ

賃貸マンション・アパート・戸建てでは、換気口、外壁、屋根、シャッターボックスなどが建物所有者側の管理部分である可能性があります。

自分で高額な封鎖工事を契約する前に、管理会社・大家へ連絡してください。

詳しくは賃貸の害獣駆除費用は誰が払う?で整理しています。

自分で追い出せば安くなる?

北九州市など自治体が一般家庭向けの追い出し方法を案内している例はあります。

ただし、コウモリ対策で難しいのは追い出した後です。

住宅上部にある複数の侵入口を安全に確認して封鎖するには、

  • 脚立
  • 屋根
  • 2階外壁
  • 高所

での作業が必要になる場合があります。

転落の危険がある場所までDIYで行う必要はありません。

大量の糞は素手で触らない

屋根裏などに大量のコウモリの糞がある場合は、清掃時に粉じんを吸い込まないよう配慮が必要です。

大量の乾燥した糞を室内で掃き散らすような作業は避け、汚染範囲が広い場合は専門業者への相談を検討します。

費用を抑えるなら被害の初期に確認する

コウモリの利用期間が長くなるほど、

  • 糞が増える
  • 利用する隙間が増える
  • 臭いが強くなる
  • 清掃範囲が広がる
  • 建材への汚染が進む

可能性があります。

アズサポートの施工データでも、被害が軽度なら10万円未満、中程度では15万〜30万円未満、重度では30万円以上になる傾向を示しています。

ベランダや軒下に同じ糞が繰り返し落ち始めた段階で原因を確認すると、被害拡大前に対処しやすくなります。

コウモリかネズミか分からない場合

天井裏で音がするだけでは、コウモリとは限りません。

コウモリでは、

  • 夕方に建物から飛び出す
  • パタパタ・カサカサという音
  • 換気口や軒下の下に黒い糞が集まる

などが判断材料になります。

天井裏を走るような連続した足音なら、天井裏を走る音の正体も確認してください。

コウモリ駆除費用は「追い出し+封鎖+清掃」の総額で見る

2026年9月時点では、コウモリ駆除について、

  • 16,500円〜という最低表示料金
  • 28,600円〜という別サービスの最低料金
  • 180,000円〜という住宅全体の基本施工プラン
  • 260,000円〜という長期保証プラン
  • 15万〜30万円未満が多いという一事業者の施工実績
  • 99㎡で26万〜約29万7千円という2026年施工例

があります。

これらは矛盾する数字ではなく、施工範囲や被害状態が違います。

コウモリの場合は、追い出す料金だけでなく、内部に残っていないことを確認したうえで、再び入れる隙間をどこまで塞ぎ、糞清掃・衛生処理まで行うのかを見ることが重要です。

コウモリ対策全体はコウモリ対策の総合ページ、害獣全般の料金は害獣駆除の費用はいくら?、サイト全体の料金情報は害獣・害虫駆除の費用と相場、業者選びは害獣・害虫駆除業者の選び方、候補比較は害獣駆除業者おすすめ5社をご覧ください。

参考にした主な情報

料金・制度・自治体情報は2026年9月13日時点で確認しています。料金は建物面積、侵入口数、被害範囲、高所作業、足場、糞清掃、建物補修、保証、地域等によって変わります。事業者のアンケートや施工実績は全国一律の平均価格を示すものではありません。

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この記事を書いた人

住宅で発生する害獣・害虫トラブルについて、公的機関・自治体・専門団体・学術情報などを確認しながら情報を整理しています。症状から原因を考え、安全な対処や専門業者へ相談する判断材料を提供することを目的としています。

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