ハクビシン駆除業者はどう選ぶ?4社の対応・保証と見積もりを比較

天井裏で大きな足音が続く、同じ場所に糞がたまる、天井に尿染みができている。こうした状況でハクビシンが疑われる場合、業者選びでは「動物を追い出せるか」だけを見ない方がよいでしょう。

ハクビシン被害では、現在いる個体への対応に加えて、侵入口の特定と封鎖、ため糞や汚染箇所の清掃、必要に応じた建物補修、再発時の対応まで施工内容が広がることがあります。

さらにハクビシンは野生鳥獣であり、捕獲を行う場合には鳥獣保護管理法上の手続きも関係します。「わなを置けます」「資格があります」という説明だけではなく、どの制度・許可に基づいて捕獲するのかまで確認する必要があります。

この記事では、ハクビシン駆除業者を比較するときに見るべき項目と、2026年9月時点で公式情報を確認できる4サービスの違いを整理します。

ハクビシンそのものの特徴や侵入被害については、ハクビシン対策の総合ガイドを先に確認してください。

目次

ハクビシン駆除業者は「追い出し後」まで確認して選ぶ

ハクビシン駆除で重要なのは、天井裏にいる個体を一時的に外へ出すことだけではありません。

同じ侵入口が残っていれば再び戻る可能性がありますし、ため糞や尿で断熱材や天井材が汚染されていれば、追い出した後にも臭いや害虫などの問題が残ることがあります。

業者を比較するときは、少なくとも次の作業のうち、どこまで見積もりに含まれているかを確認します。

  • ハクビシンかどうかの現地調査
  • 侵入口・移動経路の特定
  • 追い出し
  • 必要な場合の適法な捕獲対応
  • 侵入口の封鎖
  • ため糞・巣材等の除去
  • 汚染箇所の清掃
  • 必要な消毒・消臭処理
  • 断熱材・天井材等の補修
  • 施工後の点検
  • 再発保証

「ハクビシン駆除一式」とだけ書かれた見積もりではなく、施工範囲を具体的に説明できる会社の方が比較しやすくなります。

2026年9月時点で確認できるハクビシン駆除サービス4社

ここでは順位を付けず、各社の公式サイトで現在確認できる情報を並べます。

サービス 現地調査・見積もり 施工・再発対策 保証等 確認しておきたい点
ハウスプロテクト 無料と案内 追い出し・侵入口封鎖・清掃・消毒・建物補修等を案内 最長10年保証。築年数・施工内容等で期間は変動 自宅地域が対応エリアか、実際の保証期間・対象範囲を現地調査時に確認
害獣BUZZ 現地調査・見積もり・出張費0円と案内 自社施工を掲げ、追い出し・侵入口封鎖等を案内 最長10年保証。施工内容等により期間は変動 地域、施工内容、保証条件を個別見積もりで確認
駆除ザウルス 相談・見積もり無料と案内 完全自社施工を掲げ、再発防止施工まで案内 最長10年再発保証。施工内容により期間は変動 対象害獣・建物構造によって保証を付けられない場合もあるため契約前に確認
害獣駆除110番 現地調査・見積もり無料を基本として案内 加盟店による調査、駆除、清掃・消毒、侵入経路封鎖を案内 見積もり確定後の追加料金なしを案内 対応地域・加盟店・現場状況によって調査料金や条件が異なる場合がある

たとえばハウスプロテクトは、現地調査・見積もり無料、侵入口封鎖、最長10年保証を公式に案内しています。ただし保証期間は築年数や施工内容で変わると明記されています。

害獣BUZZも現地調査・見積もり・出張費0円、自社施工、最長10年保証を掲げていますが、同様に保証期間は施工内容等によって異なります。

駆除ザウルスは完全自社施工、相談・見積もり無料、最長10年保証を案内しています。

害獣駆除110番は加盟店方式で、ハクビシン33,000円(税込)〜を掲載し、調査、駆除、清掃・消毒、侵入口封鎖をサービス内容として案内しています。無料調査については、地域・加盟店・現場状況によって費用が発生する場合があるという注記があります。

このため、「10年保証だからA社」「33,000円〜だからB社」と一項目だけで決めるより、自宅で必要になる施工範囲をそろえて見積もりを比較する方が実用的です。

ハクビシンだと判断した根拠を説明してもらう

天井裏から大きな音がするからといって、必ずハクビシンとは限りません。

アライグマ、イタチ、ネズミなどが侵入している場合もあります。

現地調査では、

  • 糞の形・大きさ・たまり方
  • 足跡
  • 侵入口の大きさ
  • 毛
  • 監視カメラの映像
  • 天井裏の移動経路

など、何を根拠としてハクビシンと判断したのか説明してもらいます。

「音が大きいからハクビシンです」という程度で施工を決めるのではなく、写真や動画などで痕跡を確認できる方が安心です。

糞から候補を絞りたい場合は、害獣の糞の見分け方、天井裏を走る音が中心なら天井裏を走る音の正体も参考になります。

捕獲する業者なら「許可をどう処理するか」を確認する

ハクビシンの業者選びで、ネズミ駆除と大きく違うのが法律上の扱いです。

鳥獣保護管理法では、野生鳥獣は狩猟制度による場合などを除き、原則として捕獲・殺傷が禁止されています。

生活環境被害を理由として捕獲する場合には、都道府県知事や、権限が移譲されている市区町村長などから捕獲許可を受けて実施する制度があります。

そのため、捕獲を提案されたら、

  • 追い出しだけで対応するのか
  • 箱わな等で捕獲するのか
  • 捕獲する場合、どの法的根拠で行うのか
  • 許可申請は誰が行うのか
  • 業者が既に有する許可の対象区域・対象鳥獣に該当するのか
  • 捕獲後の個体を誰がどのように処理するのか

を確認します。

「わな猟免許を持っている」だけでは確認として不十分

業者のウェブサイトには「わな猟免許保有」「狩猟免許保有」と書かれていることがあります。

専門知識を判断する一つの材料にはなりますが、狩猟免許を持っているだけで、年間を通じてどの住宅でも自由にハクビシンを捕獲できるという意味ではありません。

環境省は、

  • 狩猟制度に基づく捕獲
  • 被害防止等を目的とした許可捕獲

を別の制度として整理しています。

狩猟の場合は免許・狩猟者登録・狩猟期間・区域等の条件があり、許可捕獲の場合には別途捕獲許可が必要です。

したがって、資格名を見るだけでなく、実際の施工で必要となる手続きを適切に行える会社かを確認してください。

自治体に捕獲制度や相談窓口がないか確認する

ハクビシンへの対応は自治体によって異なります。

東京都では、アライグマ・ハクビシン対策に取り組む自治体が多数あり、区市町村と連携した捕獲も実施されています。

また東京都は、有害鳥獣捕獲許可を受けた事業者のうち、公表に同意した事業者の一覧を公開しています。

ただし、これは東京都内のすべての業者を網羅したリストではなく、都自身も料金・作業時間等は各事業者へ直接確認するよう案内しています。

住んでいる地域によっては、

  • 捕獲箱の貸し出し
  • 捕獲事業
  • 相談窓口
  • 業者情報の案内

などを行っている場合があります。

業者へ契約する前に「自治体名 ハクビシン」で検索し、自治体制度を確認しておくとよいでしょう。

追い出した後に侵入口を塞ぐか

ハクビシン駆除で再発防止に直結するのが、侵入口への施工です。

追い出し作業だけを行っても、入ってきた隙間がそのままなら、同じ個体や別の個体が再侵入する可能性があります。

見積もり時には、

  • 侵入口を何か所確認したのか
  • どの場所を塞ぐのか
  • 屋根・軒下・通気口・基礎など、どこまで調査したのか
  • 何の材料を使って塞ぐのか
  • 高所施工費は含まれるか

を確認してください。

施工前後の写真を残してもらえると、実際にどの穴を処理したのか確認しやすくなります。

ため糞の清掃が見積もりに入っているか

ハクビシンは特定の場所に繰り返し排泄する「ため糞」を作ることがあります。

長期間住みついている場合、天井裏や床下に大量の糞尿が残っている可能性があります。

業者を比較するときは、

  • 糞を回収するだけか
  • 尿で汚染された部分をどうするか
  • 断熱材を撤去・交換する必要があるか
  • 消毒・消臭はどの範囲か
  • 清掃費は見積もりに含まれるか

を確認します。

駆除料金が安く見えても、清掃、断熱材撤去、補修がすべて別料金であれば、最終的な総額は変わります。

建物修繕まで対応できるか

糞尿によって天井材や断熱材が傷んでいる場合、害獣駆除だけでは住宅を元の状態へ戻せないことがあります。

業者によって、

  • 害獣対策のみ行う
  • 軽微な穴塞ぎまで行う
  • 断熱材交換や天井等の補修まで行う

など対応範囲が違います。

修繕まで同じ会社へ依頼する場合は、駆除費と修繕費を見積書で分けてもらうと比較しやすくなります。

「保証10年」だけで業者を決めない

複数の害獣駆除会社が最長10年などの保証を掲げています。

長期保証は比較材料になりますが、「10年」という数字だけでは実際の保証範囲は分かりません。

契約前には、

  • 自宅の場合は実際に何年保証になるのか
  • 施工した侵入口だけが対象か
  • 別の隙間から再侵入した場合も対象か
  • 同じハクビシンだけが対象か
  • 他の害獣が入った場合は対象か
  • 再調査は無料か
  • 再施工は無料か
  • 定期点検が必要か
  • 建物の増改築後も保証されるか

まで確認してください。

公式サイトで「最長10年」と書かれていても、施工内容や建物条件によって実際の保証期間が短くなる会社があります。

自社施工と加盟店・紹介型はどちらがよい?

害獣駆除サービスには、大きく分けると、相談受付から施工まで自社で行う会社と、受付後に地域の加盟店・提携会社が施工するサービスがあります。

どちらか一方が必ず優れているわけではありません。

自社施工型では、調査担当者と施工体制を把握しやすいという利点があります。

一方、加盟店型では全国や広い地域で受付しやすいサービスもあります。

加盟店・紹介型を利用するときは、

  • 実際に来る会社名
  • 契約相手
  • 見積書を発行する会社
  • 施工する会社
  • 保証する会社
  • トラブル時の連絡先

を確認してください。

受付サービス名だけ分かっていて、実際に誰と契約しているか不明な状態は避けた方がよいでしょう。

口コミは「点数」より内容を見る

口コミ件数や星の数は一つの参考になりますが、それだけで施工品質は判断できません。

ハクビシン駆除の口コミで確認したいのは、

  • 現地調査時の説明
  • 見積もりと請求額の差
  • 侵入口封鎖まで施工したか
  • 写真で説明があったか
  • 再発時に対応したか
  • 保証内容を説明されたか

など、実際の施工内容が分かる記述です。

反対に「親切だった」「すぐ来た」といった接客面だけでは、再発防止施工の品質までは判断できません。

ハクビシン駆除の見積もりは2〜3社で同じ条件を比較する

急を要する状況でなければ、2〜3社程度の現地調査・見積もりを比較すると判断しやすくなります。

ただし、総額だけを並べてはいけません。

確認する項目 見積もりで見る内容
調査 天井裏だけか、建物外周・床下・屋根まで確認するか
追い出し どの方法で建物外へ出すか
捕獲 必要性、許可、申請主体、捕獲後対応
封鎖 侵入口数、施工範囲、使用材料
清掃 ため糞・巣材・汚染断熱材の処理
消毒・消臭 施工範囲と目的
修繕 天井・断熱材・外壁等の補修有無
訪問 何回の訪問を含むか
保証 年数だけでなく対象範囲・再施工条件
追加料金 どの条件で見積額が増える可能性があるか

見積もり全般の読み方については、害獣駆除の見積もりで確認することで詳しく整理しています。

料金を確認したい場合は費用記事と分けて考える

ハクビシン駆除の料金は、最低表示料金だけでは比較できません。

侵入口の数、高所作業、ため糞、清掃、断熱材交換、補修などで総額が変わります。

2026年9月時点では、害獣駆除110番がハクビシン33,000円(税込)〜を掲載していますが、これはすべての住宅で最終総額が33,000円になるという意味ではありません。

ハクビシンの具体的な料金例と総合施工費については、ハクビシン駆除の費用で確認してください。

こんな業者は契約前にもう一度確認する

次の項目が一つあるだけで悪質業者とは断定できませんが、複数当てはまる場合は他社の見積もりも確認する方が安全です。

  • 現地をほとんど調べずハクビシンと断定する
  • 侵入口を示さない
  • 追い出しだけで施工完了とする
  • 捕獲の法的手続きを説明できない
  • 見積もりが「駆除一式」だけで内訳がない
  • 作業後に追加料金が発生する条件が不明
  • 保証期間だけを強調し、保証対象を説明しない
  • 実際に施工する会社が契約前に分からない
  • 写真や動画による調査結果を示さない
  • その場での契約を強く迫る

害獣駆除業者全般を比較するときの基準は、害獣・害虫駆除業者の選び方も参考になります。

ハクビシンを自分で捕獲しようとしない

天井裏にハクビシンがいると思っても、自分の判断で箱わなを設置して捕獲することは避けてください。

野生鳥獣の捕獲には鳥獣保護管理法が関係し、捕獲許可や狩猟制度等の条件があります。

また、天井裏へ無理に入り込むと、転落、踏み抜き、電気設備、糞尿等への接触といった別の危険があります。

自宅で確認する場合は、安全な場所から、

  • 音がする時間
  • 音がする位置
  • 天井のシミ
  • 室内や外部で見つけた糞
  • 建物外周の隙間

などを写真・動画・録音で残す程度にします。

賃貸住宅なら業者を呼ぶ前に管理会社へ

賃貸住宅で天井裏にハクビシンが入っている疑いがある場合は、入居者が先に高額な業者契約をするより、管理会社・大家へ連絡してください。

侵入口が屋根、外壁、軒下など建物側にある場合、建物そのものへの施工が必要になります。

管理会社指定の業者がある場合もあります。

写真・音・発生日を記録し、勝手に屋根や外壁へ封鎖工事を行わないようにします。

ハクビシン駆除業者についてよくある疑問

ハクビシン駆除はどんな業者に頼めばいいですか?

ハクビシンの判別だけでなく、追い出し、必要な法令対応、侵入口封鎖、ため糞の清掃、再発保証まで説明できる害獣駆除業者を比較します。単に「捕まえる」だけでは再侵入対策が残ります。

ハクビシン駆除業者のおすすめはどこですか?

住宅の所在地、被害範囲、建物構造によって適した会社が異なるため、一律の1位は決めにくいです。現地調査、施工範囲、保証、法令対応を同条件で2〜3社比較する方が実用的です。

わな猟免許を持っている業者なら安心ですか?

専門性を確認する材料の一つですが、免許だけで住宅内のハクビシンをいつでも自由に捕獲できるわけではありません。実際に捕獲する場合、どの制度・許可に基づき、誰が申請するのかも確認してください。

捕獲ではなく追い出しだけでも大丈夫ですか?

現場によっては追い出しと侵入口封鎖で対応します。重要なのは、建物内に個体が残っていないことを確認したうえで侵入口を塞ぐことです。捕獲が常に必要というわけではありません。

保証は何年あれば安心ですか?

年数だけでは判断できません。5年保証でも広い範囲を保証する契約と、10年保証でも特定の施工箇所だけを対象にする契約では内容が違います。自宅に適用される期間・対象範囲・再施工費を確認してください。

自治体が無料でハクビシンを駆除してくれますか?

自治体によって対応が異なります。捕獲事業、箱わなの貸し出し、相談対応などを行う地域がありますが、住宅の侵入口封鎖、糞清掃、修繕まで行わないケースもあります。居住自治体の制度を確認してください。

業者の口コミはどこを見ればいいですか?

星の数だけでなく、現地調査、料金説明、追加請求、封鎖施工、再発対応など具体的な施工内容が書かれている口コミを確認します。

見積もりは何社取ればいいですか?

緊急性が高くなければ2〜3社程度を比較すると、侵入口の判断や必要な施工範囲、総額の違いを確認しやすくなります。

ハクビシン駆除は「捕まえられる業者」より「再発まで考えられる業者」を選ぶ

ハクビシン駆除では、目の前の動物を追い出す・捕獲することだけがゴールではありません。

業者を選ぶときは、

  1. ハクビシンである根拠を確認する
  2. 侵入口を特定してもらう
  3. 捕獲が必要なら法的手続きを確認する
  4. すべての必要な侵入口封鎖を確認する
  5. ため糞・汚染箇所への対応を確認する
  6. 修繕の必要性を確認する
  7. 保証期間ではなく保証範囲を見る
  8. 2〜3社を同じ施工条件で比較する

という順番で確認すると、価格表示だけに左右されにくくなります。

施工料金を詳しく確認する場合はハクビシン駆除の費用、見積書の比較方法は害獣駆除の見積もりへ進んでください。


主な参考情報(2026年9月14日確認)

  • 環境省「捕獲許可制度の概要」
    https://www.env.go.jp/nature/choju/capture/capture1.html
  • 東京都環境局「野生鳥獣の捕獲について」
    https://www.kankyo.metro.tokyo.lg.jp/nature/animals_plants/birds/capture/
  • 東京都環境局「野生鳥獣による被害にお困りの方へ」
    https://www.kankyo.metro.tokyo.lg.jp/nature/animals_plants/400100a20230418133155014
  • 東京都環境局「アライグマ・ハクビシンについて」
    https://www.kankyo.metro.tokyo.lg.jp/nature/animals_plants/raccoon/habit
  • ハウスプロテクト「東京都のハクビシン駆除」
    https://house-protect.net/kanto/tokyo/hakubishin/
  • 害獣BUZZ「ハクビシン駆除」
    https://gaiju-buzz.com/hakubishin/
  • 駆除ザウルス
    https://kujyo-zaurus.com/
  • 害獣駆除110番「ハクビシン駆除」
    https://www.sharing-tech.co.jp/gaiju/service-hakubishin/
  • 害獣駆除110番「料金のご案内」
    https://www.sharing-tech.co.jp/gaiju/price/

※料金、無料調査、保証、対応エリア等は変更される可能性があります。契約前に各事業者の最新情報と、自宅に適用される見積もり・保証条件を確認してください。

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この記事を書いた人

住宅で発生する害獣・害虫トラブルについて、公的機関・自治体・専門団体・学術情報などを確認しながら情報を整理しています。症状から原因を考え、安全な対処や専門業者へ相談する判断材料を提供することを目的としています。

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