鳩対策してもまた来るのはなぜ?再発する原因とネット・剣山の点検方法

防鳥ネットを張った、手すりにテグスを付けた、剣山を置いた、巣も撤去した。それでも数日後や数週間後に鳩がまた来ることがあります。

この場合、すぐに「鳩対策は効かない」と判断する必要はありません。

再発には、

  • 防鳥ネットに隙間・たるみ・破れがある
  • テグスやワイヤーの張り方が変わった
  • 剣山を設置していない場所へ移った
  • 忌避剤だけで物理的な侵入防止をしていない
  • 糞・巣材・室外機裏など、鳩が安全と感じる条件が残っている
  • ベランダから屋根・庇など別の場所へ移った
  • 巣立ち後に同じ場所で再び巣作りを始めた

といった複数の原因があります。

新宿区も、鳩は安全と認識した場所に巣を作り、巣を撤去しても、その後に対策をしなければ再度同じ場所に棲みつく可能性が高いと案内しています。

鳩が戻ってきたら、新しい対策用品を追加する前に「どこから・どこへ戻ってきているのか」を確認しましょう。

鳩がまた来たときの確認順
  1. 新しい糞・巣材・飛来を確認する
  2. 以前と同じ場所か、別の場所か確認する
  3. 防鳥ネットの隙間・たるみ・破れを確認する
  4. テグス・ワイヤー・剣山の状態を確認する
  5. 対策していない止まり場が残っていないか見る
  6. 巣・卵・ヒナの有無を確認する
  7. 高所・全面施工・業者施工後なら専門業者へ再点検を依頼する
目次

鳩対策をしてもまた来る主な原因

再発原因 確認するポイント
防鳥ネットの隙間 上・下・左右・角・配管周辺まで塞がっているか
ネットのたるみ・破れ 固定具が外れていないか、ネットが浮いていないか
テグス・ワイヤーのたるみ 鳩がそのまま着地できる状態になっていないか
剣山・スパイクの施工不足 横や奥に止まれる空間が残っていないか
忌避剤だけ 侵入できる構造そのものが残っていないか
糞・巣材・隠れ場所 室外機裏やベランダ隅が安全な状態のままではないか
別場所への移動 屋根・庇・手すり・隣の角へ移っていないか
再営巣 巣立ち後に再び巣材を運び込んでいないか

原因1|防鳥ネットに隙間が残っている

防鳥ネットを設置したのに鳩が中へ入ってくる場合、最初に確認したいのが隙間です。

横浜市は、ベランダ等では防鳥ネットを隙間なく張ると効果的と案内しています。

確認したいのは正面だけではありません。

  • ネット上端と天井の間
  • 下端と床・手すりの間
  • 左右の壁際
  • ベランダの角
  • エアコン配管付近
  • 隣戸との仕切り板周辺
  • 排水設備周辺

なども確認します。

正面の大部分をネットで覆っていても、一部に出入りできる場所が残っていれば、そこが侵入口になることがあります。

原因2|ネットの下側がめくれる・たるんでいる

防鳥ネットは「付いているか」だけでなく、現在も適切な状態で固定されているかを確認します。

鳥害対策の専門事業者も、防鳥ネットは日光・雨風・鳥による引っ張りなどで消耗し、ネットのたるみや侵入形跡を定期的に点検するよう案内しています。

特に、

  • 固定具が一部外れている
  • ネットの端が壁から浮いている
  • 下側を固定せず垂らしている
  • 破れ・裂け目ができている
  • ネット全体が大きくたるんでいる

場合は、施工時にはなかった侵入口ができている可能性があります。

ベランダの外側や高所の補修は転落事故につながるため、身を乗り出して直さないでください。

ネットの中に鳩がいる状態で穴を塞がない

すでに防鳥ネット内へ鳩が侵入している場合、鳩が中にいる状態で侵入口を完全に塞ぐのは避けます。

内部に、

  • 成鳥
  • 巣
  • 卵
  • ヒナ

がいないことを確認してから修繕する必要があります。

特に卵・ヒナがある場合には鳥獣保護管理法上の制約があるため、自己判断で巣ごと封鎖・撤去しないでください。

原因3|テグス・ワイヤーがたるんでいる

大阪市平野区は、鳩がベランダへ降りる前に手すりへ止まる習性を利用し、手すり上へテグスやステンレスワイヤーを張る方法を案内しています。

同区は、鳥の重さでたるむようでは効果がないとしており、張力が重要です。

設置後に再び手すりへ止まる場合は、

  • テグスが緩んでいないか
  • 支柱・固定具がずれていないか
  • 切れている部分がないか
  • 鳩がテグスの外側・内側へ止まっていないか

を確認します。

幅の広い手すりは1本だけでは不足することがある

大阪市平野区は、幅の広い手すりでは、テグス・ワイヤーを約5cm間隔で並列に張る方法を紹介しています。

つまり、広い手すりへ1本だけ張った場合、鳩がその横へ着地できる余地が残ることがあります。

再発時は「テグスがあるか」ではなく、鳩が実際に止まっている位置を観察します。

原因4|剣山・スパイクのない場所へ移っている

剣山型・スパイク型の器具は、鳩がその場所へ止まりにくくするための対策です。

横浜市も、鳩が止まりやすい場所へとげ状の器具を設置する方法を案内しています。

ただし、施工している面だけを避け、

  • 剣山の横
  • 室外機の上
  • 給湯器
  • 庇
  • 配管
  • 隣接する手すり

へ移る場合があります。

剣山が効かなくなったように見える場合は、まず鳩が本当に剣山の上へ止まっているのか、それとも別の場所を利用するようになったのか確認してください。

剣山を増やし続ければ解決するとは限らない

鳩が利用できる場所を一つずつ剣山で埋めていくより、被害が進んでベランダ内へ繰り返し侵入する状態なら、防鳥ネット等で空間そのものへの侵入を物理的に防ぐ方が適したケースがあります。

対策方法は、

  • 手すりへ一時的に止まる
  • ベランダ内へ入る
  • 室外機裏で長時間過ごす
  • 巣を作る

という被害段階で変わります。

原因5|忌避剤だけで対策している

大阪市平野区は、巣を作りそうな場所に臭いを利用した忌避対策を紹介しています。

ただし、忌避剤は侵入空間を物理的に閉じる方法ではありません。

一度来なくなった後に再飛来した場合は、薬剤の量をむやみに増やすのではなく、

  • 手すりへ止まれる
  • ベランダ内へ入れる
  • 室外機裏へ潜れる
  • 巣を作れる隅が残っている

という構造条件を確認します。

忌避剤は必ず製品表示に従って使用してください。

原因6|糞が残っている

大阪市平野区は、鳩は糞のあるところを安全と判断することがあるとして、こまめな清掃を案内しています。

対策後も、

  • 手すり
  • 床
  • 室外機周辺
  • 庇
  • 配管の上

に新しい糞が増えている場合は、現在もその場所が利用されている可能性があります。

「昔の糞が残っているだけ」なのか「清掃後に新しい糞が増えている」のかを分けて確認すると、再発判定をしやすくなります。

乾燥した糞を掃除するときは舞い上げない

大量の乾燥糞を、家庭用掃除機で吸ったり乾いたまま勢いよく掃いたりすると、粉じんを舞い上げるおそれがあります。

少量を自分で清掃する場合も、手袋・マスクを着用し、粉じんを広げない方法で対応します。

大量に堆積している、高所にある、巣材と混ざっている場合は専門業者を検討してください。

原因7|室外機の裏など「安全な場所」が残っている

新宿区は、鳩が三方を囲まれた場所を好み、エアコン室外機や洗濯機等によってできる隙間への対策を案内しています。

大阪市平野区も、人の出入りが少ないベランダの隅や室外機の下・裏を好むとしています。

手すりだけ対策しても、

  • 室外機裏
  • 物置の横
  • 植木鉢の裏
  • 使っていない家具の陰
  • ベランダの奥

が落ち着ける場所として残っていれば、そこへ移ることがあります。

原因8|ベランダから別の場所へ移った

ベランダの対策自体は効いていても、鳩が、

  • 屋根
  • 軒
  • 庇
  • 窓上
  • 太陽光パネル下
  • 隣のベランダ

へ移動していることがあります。

「また鳩が来た」と感じたときは、以前と同じ場所へ侵入しているのか、対策していない別の場所を使っているのかを分けてください。

屋根・庇・太陽光パネルは高所作業になるため、自分で登って確認・施工しない方が安全です。

原因9|巣だけ撤去して、その後の対策をしていない

新宿区は、鳩は安全と認識した場所に巣を作り、巣を撤去しても対策しなければ再び同じ場所に棲みつく可能性が高いと案内しています。

空になった巣を取り除いただけで、

  • 室外機裏の空間
  • 雨が当たりにくい場所
  • 人が来ないベランダ
  • 侵入できる開口部

がそのままなら、再び巣材を運び込まれる可能性があります。

巣を撤去した後こそ、再侵入防止を行う必要があります。

ドバトは年に何度も繁殖する

横浜市はドバトの繁殖期を1年中としており、年に数回産卵すると案内しています。

大阪市平野区も、早春から初冬まで何度も産卵を繰り返すとしています。

そのため、

「一度巣立ったから今年はもう巣を作らない」

とは限りません。

巣立ち後に巣材を撤去して終わるのではなく、再営巣できない状態へすることが重要です。

卵・ヒナがある巣が再びできた場合

ここは再発対策でも特に注意が必要です。

野生鳥獣と鳥類の卵は鳥獣保護管理法の対象で、捕獲・殺傷・卵の採取は原則として禁止されています。

横浜市は、

  • 卵・ヒナがいない巣:許可なしで撤去可能
  • 卵・ヒナがいる巣:捕獲等許可を得て対応

と案内しています。

鳩がまた巣を作ったからといって、卵やヒナごと自己判断で撤去しないでください。

巣立ち後なら空巣を撤去できる

巣の中に卵・ヒナがいないことを確認できれば、法令上は巣だけを撤去できます。

ただし、高所・屋根・庇などにある巣は、法律上撤去できる状態でも転落リスクがあります。

空巣かどうかを確認するために屋根へ上る必要がある場合は、専門業者へ相談してください。

再発したときの防鳥ネット点検表

チェック 確認内容
□ 上端に隙間がない
□ 下端がめくれていない
□ 左右・角に隙間がない
□ 配管・仕切り板周辺から入れない
□ ネットが大きくたるんでいない
□ 破れ・裂け目がない
□ 固定具が外れていない
□ ネット内に鳩・巣・卵・ヒナがいない

テグス・ワイヤーの再点検表

  • たるんでいないか
  • 切れていないか
  • 支柱が倒れていないか
  • 鳩がその横へ止まっていないか
  • 幅広の手すりで未対策部分が残っていないか
  • 手すり以外の止まり場へ移動していないか

テグス・ワイヤーの対策が効いている場所へ無理に追加するより、実際の新しい飛来場所を確認してから対策を選びます。

剣山・スパイクの再点検表

  • 器具が外れていないか
  • 位置がずれていないか
  • 途中に空白がないか
  • 鳩がその奥・横へ止まっていないか
  • 別の設備上へ移動していないか

鳩がベランダ空間へ入り込んでいる状態では、止まり場だけを剣山で対策しても被害が続くことがあります。

対策用品を増やす前に飛来ルートを見る

再発時に重要なのは、グッズを増やすことではなく、

  • どこへ最初に着地するか
  • どこからベランダ内へ入るか
  • どこで長時間休むか
  • どこへ巣材を運ぶか

を確認することです。

安全な室内側・地上から観察し、日時と場所を記録しておくと、再施工箇所を特定しやすくなります。

業者施工後にまた来た場合

自分で追加施工する前に、施工した業者へ連絡します。

確認したいのは、

  • 今回の侵入口が施工範囲内か
  • ネット・固定具の破損か
  • 別の場所への新規飛来か
  • 強風・設備工事等による損傷か
  • 保証期間内か
  • 再点検は無料か
  • 補修・再施工費が必要か

です。

「鳩がまた来た=必ず保証で無料」とは限りません。

ネット施工部分の破損と、施工していない別の屋根へ移ったケースでは、保証の扱いが違うことがあります。

保証期間より保証範囲を確認する

今後、鳩駆除業者を選ぶ場合も、保証年数だけを見るのではなく、

  • 何が再発したら保証対象か
  • 防鳥ネットの破損を含むか
  • 施工対象外の場所への移動は対象か
  • 台風・強風・建物工事は免責か
  • 再訪費・材料費が無料か

を契約前に確認します。

保証条件の詳細は別記事で整理します。

DIYで再点検しやすい範囲

自分で確認しやすいのは、ベランダの内側など転落リスクがない範囲です。

  • 新しい糞の位置
  • 巣材の有無
  • ネット内側から見える破れ
  • 固定具の外れ
  • 低い位置のテグス・ワイヤー
  • 室外機裏の巣材
  • 剣山を避けた止まり場所

DIYで補修しない方がよいケース

  • ベランダの手すり外側へ身を乗り出す必要がある
  • 2階以上の外側ネットを補修する
  • 屋根・庇へ上る必要がある
  • 太陽光パネル周辺
  • 鳩がネット内へ入っている
  • 卵・ヒナがある巣がある
  • 大量の乾燥糞がある
  • 複数の侵入箇所があり原因を特定できない

このような場合は、再発原因の調査から専門業者へ依頼した方が安全です。

再発を繰り返す場合の業者への伝え方

問い合わせ時には、

  • 最初に鳩が来た場所
  • 以前行った対策
  • 対策した時期
  • 再発した時期
  • 現在の鳩の止まり場所
  • ネット・器具の破損状況
  • 巣・卵・ヒナの有無
  • 糞が増えている場所

を伝えます。

以前の施工写真や見積書、保証書があれば用意しておくと確認しやすくなります。

業者費用の確認は害獣・害虫駆除の費用・相場、依頼先を比較する場合は業者選びを参考にしてください。

よくある質問

鳩は巣を撤去してもまた同じ場所に来ますか?

来る可能性があります。新宿区も、巣を撤去しただけで対策をしなければ、再度同じ場所に棲みつく可能性が高いと案内しています。空巣撤去後に、侵入・営巣しにくい状態へすることが重要です。

防鳥ネットを張ったのに鳩が入ってきます

上・下・左右・角・配管周辺に隙間がないか、ネットがたるんでいないか、固定具が外れていないか確認してください。鳩が内部にいる場合は先に閉じ込めないよう注意します。

ネットが少し破れているだけでも直した方がよいですか?

侵入口になる位置なら修繕が必要です。ただし高所・手すり外側での補修は危険なので、専門業者へ依頼してください。

テグスを張ったのにまた手すりへ止まります

テグスがたるんでいないか、鳩が横へ止まっていないか確認します。大阪市平野区は、たるむ状態では効果がなく、幅広手すりでは複数列を張る方法を案内しています。

剣山を置いたのに鳩が来ます

剣山を避けて別の位置へ止まっている可能性があります。器具自体だけでなく、手すり・室外機・庇など周囲の止まり場を確認してください。

忌避剤を使って一度いなくなったのに戻りました

忌避剤だけでは侵入経路を物理的に塞いでいません。再発した場合は、ネット・ワイヤー等の物理対策が必要な被害段階になっていないか確認します。

巣立ち後にすぐ巣を取ってもよいですか?

卵・ヒナがいない空巣であれば許可なしで撤去できます。ただし、巣立ち後も周囲にヒナが残っていないか確認し、高所の場合は無理に作業しないでください。

新しい巣に卵がありました

卵の採取は鳥獣保護管理法上、原則禁止されています。生活環境被害等で撤去が必要な場合は、所在地自治体へ捕獲等許可について相談してください。

業者に施工してもらったのにまた来ました

まず施工業者へ連絡し、施工箇所の破損・隙間なのか、施工対象外の別場所へ移ったのかを確認します。保証期間だけでなく、無料再点検・補修の対象条件も確認してください。

まとめ

鳩対策後にまた来る場合、対策用品そのものが無効とは限りません。

  • 防鳥ネットに隙間・たるみ・破れがある
  • ネットの下端や固定具が外れている
  • テグス・ワイヤーがたるんでいる
  • 剣山を設置していない場所へ移っている
  • 忌避剤だけで物理遮断をしていない
  • 糞・巣材・室外機裏など安全な環境が残っている
  • ベランダから屋根・庇等へ場所を変えている
  • 巣立ち後に再営巣している

という原因を順番に確認します。

新宿区も、巣を撤去しただけでは同じ場所へ再び棲みつく可能性があると案内しています。

再発防止では、「また追い払う」だけでなく、鳩が現在どこから入り、どこへ止まり、なぜその場所を利用できているのかを再確認することが重要です。

卵・ヒナがある巣は無許可で撤去せず、高所・ネット外側・屋根の補修も無理にDIYしないでください。

被害場所から確認する場合は住宅の場所から探す、被害の痕跡から調べる場合は症状・痕跡、害獣・害鳥全体は害獣を参考にしてください。

参考にした公的・専門情報

※野鳥の捕獲・殺傷および鳥類の卵の採取は鳥獣保護管理法により原則禁止されています。卵・ヒナがいる巣の撤去が必要な場合は所在地自治体へ許可制度を確認してください。防鳥ネット・器具の高所補修は転落リスクがあるため、手すり外側・屋根・庇等では専門施工を検討してください。確認日:2026年9月20日。

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この記事を書いた人

住宅で発生する害獣・害虫トラブルについて、公的機関・自治体・専門団体・学術情報などを確認しながら情報を整理しています。症状から原因を考え、安全な対処や専門業者へ相談する判断材料を提供することを目的としています。

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