鳩駆除を業者に頼む費用はいくら?防鳥ネット・糞清掃・巣撤去の料金と見積もりの見方

ベランダや屋根に鳩が繰り返し来るようになり、糞の清掃だけでは追いつかなくなると、「業者に頼むといくらかかるのか」が気になるところです。

鳩対策は、単に鳩を追い払うだけの作業ではありません。糞や巣の清掃、防鳥ネットや剣山の設置、室外機まわりの対策、高所作業など、現場によって必要な施工が変わります。そのため、広告に表示された「○円〜」だけでは、最終的な支払額を判断しにくいサービスです。

2026年9月時点の専門事業者の公式料金を見ると、糞害清掃8,800円(税込)〜、防鳥ネット施工30,000円(税込)〜といった個別料金がある一方、戸建て・マンションの鳩対策全体では3万円〜25万円前後を目安としている事業者もあります。

この記事では、鳩・害鳥対策の基本とは分けて、業者へ依頼するときの費用と見積もりの見方に絞って整理します。

目次

鳩駆除・鳩対策の業者費用は一律ではない

鳩対策は「1羽いくら」という料金体系ではなく、被害場所、糞の量、施工面積、高さ、必要な再発防止施工などで費用が決まるのが一般的です。

2026年9月14日に確認した事業者の公式料金・施工例には、次のようなものがあります。

事業者・施工例 公開されている料金 内容・注意点
鳩被害対策ネットA 糞害清掃 8,800円(税込)〜 施工範囲・対応内容により変動
鳩被害対策ネットA ネット施工 30,000円(税込)〜 施工範囲により変動
鳩被害対策ネットA 剣山施工 10,000円(税込)〜 施工範囲により変動
便利屋本舗世田谷店 防鳥ネット・幅3m以内 15,000円(税抜)〜 広さ、高さ、室外機などの設置物によって追加料金あり
便利屋本舗世田谷店 防鳥ネット・幅5m以内 20,000円(税抜)〜 現場状況により変動
便利屋本舗世田谷店 防鳥ネット・幅10m以内 35,000円(税別)〜 現場状況により変動
エーデル商事 戸建て・マンション 3万円〜25万円前後 被害状況、施工場所、清掃、防鳥ネット、剣山などで変動
Kirei One施工例 ベランダ約8㎡ 約7万円 糞清掃後、防鳥ネットを施工した集合住宅の例

金額の幅が大きいのは、各社の料金設定が違うだけではありません。「防鳥ネットだけを設置する現場」と、「大量の糞を清掃し、巣を処理し、室外機の裏まで清掃してネットを張る現場」では、作業内容そのものが違うからです。

したがって、鳩対策では全国一律の「平均○万円」という数字だけを見るより、見積書の中に何が含まれているかを確認する方が重要です。

鳩対策で発生しやすい費用

糞の清掃・洗浄

ベランダの床に少量の糞がある程度なのか、室外機の裏や排水口、手すり、壁面まで糞が堆積しているのかで作業量が変わります。

鳩被害対策ネットAでは、糞害清掃を8,800円(税込)〜と表示しています。ただし、これは最低表示料金であり、施工範囲によって価格が変わることも明記されています。

糞が広範囲に固着している場合や、室外機などを避けながら作業する必要がある場合は、単純な床清掃より費用が高くなる可能性があります。

ベランダにある黒い糞が鳩によるものか判断できていない場合は、先にベランダの黒い糞の見分け方を確認してください。

防鳥ネット

鳩がベランダの内部まで入り込んでいる場合、防鳥ネットは代表的な再侵入防止策です。

鳩被害対策ネットAではネット施工30,000円(税込)〜、便利屋本舗世田谷店ではベランダ幅3m以内15,000円(税抜)〜、5m以内20,000円(税抜)〜、10m以内35,000円(税別)〜と案内しています。

ただし、防鳥ネットの費用は横幅だけでは決まりません。

  • ベランダの横幅・高さ
  • 天井や壁面の形状
  • ネットを固定できる場所
  • 室外機、物干し、配管などの障害物
  • ネットの施工面積
  • 足場や高所作業設備の必要性

などによって施工方法が変わります。

ネット施工を比較するときは、「ネット代込みか」「固定部材込みか」「既存の糞清掃込みか」まで確認してください。

防鳥剣山・バードピン

手すり、庇、看板、屋上の縁など、鳩が止まる場所を限定的に使えなくする方法として、剣山やバードピンが使われます。

鳩被害対策ネットAでは剣山施工10,000円(税込)〜としています。

ただし、ベランダ全体へ鳩が入り込んでいる場合は、手すりの一部に剣山を置くだけでは十分でないことがあります。どこに止まり、どこから内部へ侵入しているかを確認したうえで施工方法を決める必要があります。

忌避施工

忌避剤などを使って鳩が滞在しにくい環境を作る施工もあります。

忌避施工は、鳩の定着状況や建物構造によって向き不向きがあります。すでに営巣している場所や、強く執着している場所では、忌避剤だけではなくネットや剣山などの物理的な侵入防止策を組み合わせる場合があります。

見積書では「忌避施工一式」とだけ書かれていないか、使用する方法と施工範囲も確認しておくと比較しやすくなります。

鳩の巣があるときは「空の巣」か「卵・ヒナがいる巣」かで扱いが違う

鳩の巣がある場合、費用だけでなく法律上の確認が必要です。

鳥獣保護管理法では、野生鳥獣や鳥類の卵について、許可なく捕獲、殺傷、採取することは原則として禁止されています。

東京都環境局は、ドバトがベランダに巣を作った場合について、次のように案内しています。

  • 巣だけを撤去することについては、特別な許可は必要ない
  • 卵を産んでいる場合、許可なく撤去することはできない
  • ヒナを含む野生鳥獣を許可なく捕獲・殺傷することはできない

つまり、鳩がいなくなった後の空の巣を撤去する場合と、卵やヒナがいる使用中の巣では扱いが異なります。

専門事業者の料金表には卵・ヒナへの対応料金を掲載している会社もありますが、「料金が掲載されている=誰でも自由に撤去できる」という意味ではありません。卵やヒナがいる場合は、必要な許可を含めて適法に対応できる事業者か確認してください。

自分で卵やヒナを移動したり処分したりすることは避け、自治体または専門事業者へ相談するのが安全です。

ベランダの鳩対策で5万〜10万円前後になることがある理由

鳩対策では、広告に「ネット施工3万円〜」「清掃8,800円〜」と書かれていても、実際の住宅では複数の作業を組み合わせることがあります。

たとえば、ベランダで被害が進んでいる場合は、

  1. 鳩や巣の状況を確認する
  2. 糞や巣跡を清掃する
  3. 必要に応じて洗浄・衛生処理を行う
  4. 手すりや室外機まわりを処理する
  5. 防鳥ネットなどで再侵入を防ぐ

という施工になることがあります。

Kirei Oneが掲載する集合住宅の施工例では、約8㎡のベランダで糞清掃後に防鳥ネットを設置し、施工費用約7万円とされています。

一方、エーデル商事では戸建て住宅・マンションの鳩対策を3万円〜25万円前後の目安とし、糞被害の広がり、防鳥ネットの範囲、屋根や太陽光パネル周辺の施工などで高くなる場合があると説明しています。

「ネット施工3万円だから総額3万円」と考えるのではなく、現場に必要な作業を足した総額を確認する必要があります。

費用が高くなりやすい条件

糞の量が多い

長期間鳩が滞在している場所では、床だけでなく、室外機の裏、排水口、配管、壁際などに大量の糞がたまっていることがあります。

清掃範囲が増えるほど作業時間が長くなり、料金が上がる要因になります。

施工範囲が広い

ベランダ1か所だけではなく、屋根、庇、窓上、共用廊下、屋上など複数の場所へ鳩が飛来している場合、対策範囲が広くなります。

高所作業が必要

屋根や高層階の外壁、看板、外部設備など、通常のベランダから安全に施工できない場所では、高所作業車や足場などが必要になることがあります。

見積もりでは「高所作業費」「足場費」「高所機材費」が別になっていないか確認してください。

室外機や配管の裏まで施工する

室外機の裏や下、配管の隙間は鳩が身を隠しやすい場所です。

障害物が多いほど清掃やネット固定が難しくなり、単純な開口部へのネット施工より手間がかかる場合があります。

複数回の施工・再訪が必要

1回の施工で終了する業者もあれば、施工後の確認や再調整を含むサービスもあります。

「保証あり」と書かれている場合も、保証年数だけで判断せず、何が再発した場合に無償対応になるのかを確認してください。

マンションのベランダなら業者へ直接依頼する前に管理会社を確認

マンションや賃貸住宅では、鳩対策を自分の判断だけで施工できない場合があります。

特に防鳥ネットは、壁や天井、手すりなどに固定部材を取り付けることがあり、建物の外観や共用部分に関係する可能性があります。

賃貸住宅であれば大家・管理会社、分譲マンションであれば管理規約や管理組合の扱いを先に確認してください。

共用廊下や建物外壁、屋上などに被害が広がっている場合は、一室だけで対策するより建物側で対応した方がよいこともあります。

鳩駆除業者の見積もりで確認する項目

2〜3社から見積もりを取る場合は、単純に一番安い会社を選ぶのではなく、同じ施工内容で比較することが重要です。

最低限、次の項目を確認します。

  • 現地調査費
  • 出張費
  • 糞清掃の範囲
  • 巣への対応
  • 防鳥ネットの面積・材質
  • 剣山・バードピンの施工範囲
  • 忌避施工の内容
  • 高所作業費
  • 足場・高所作業車の費用
  • 室外機や設備まわりの施工
  • 消毒・衛生処理が含まれるか
  • 廃棄物処理費
  • 再訪費用
  • 保証期間
  • 保証の対象条件
  • 見積後に追加料金が発生する条件

「鳩対策一式 50,000円」とだけ書かれた見積もりよりも、清掃・ネット・高所費などが分かれている方が他社と比較しやすくなります。

害獣・害鳥業者を選ぶときの基本的な比較方法は、害獣・害虫駆除業者の選び方でも整理しています。

「○円〜」という広告だけで安い業者とは判断しない

鳩対策では、清掃だけ、防鳥ネットだけ、剣山だけといった最低施工料金と、住宅全体の問題を解決するための総合施工料金は別です。

たとえば、公式料金として「ネット施工30,000円〜」と表示されていても、糞清掃、高所作業、別の防鳥施工などが必要なら総額は増えます。

逆に、被害が軽く小規模な施工だけで済めば、住宅全体を施工する必要はありません。

費用比較では、

同じ作業範囲・同じ施工方法・同じ保証条件で比べる

ことが重要です。

害獣・害鳥対策全体の料金の考え方については、害獣駆除の費用と駆除費用・料金の総合ガイドも参考にしてください。

業者へ相談する前に確認しておくと見積もりが進みやすいこと

危険な場所へ近づく必要はありませんが、安全な範囲で次の情報を整理しておくと相談しやすくなります。

  • 鳩が来る場所
  • ベランダ・屋根・室外機など被害箇所
  • 糞の量
  • 何羽くらい来ているか
  • 巣があるか
  • 卵やヒナが見えるか
  • 被害が始まった時期
  • ベランダのおおよその幅・高さ
  • 戸建て・賃貸・分譲マンションの別
  • 写真を安全に撮影できる場合は被害箇所の写真

高所へ身を乗り出したり、卵・ヒナを確認するために巣へ手を伸ばしたりする必要はありません。

費用だけでなく「再発しにくい施工か」を見る

鳩対策で重要なのは、目の前の糞をきれいにすることだけではありません。

同じ場所に鳩が戻れる状態が残っていれば、清掃後に再び糞害が始まる可能性があります。

見積もりでは、清掃費だけでなく、鳩が利用している場所を確認したうえで、防鳥ネット、剣山、忌避施工などの再発防止策がどこまで必要なのかを説明してもらいましょう。

一方で、必要以上に広い施工を行えば費用は上がります。被害範囲と施工範囲が合っているかも確認してください。

鳩駆除業者の費用についてよくある疑問

鳩駆除を業者に頼むといくらくらいかかりますか?

小規模な糞清掃や部分施工は1万円台から表示している事業者がありますが、防鳥ネット、清掃、巣への対応などを組み合わせると数万円以上になるケースがあります。

2026年9月時点では、専門事業者が戸建て・マンションの目安として3万円〜25万円前後を示している例があります。現場条件による差が大きいため、固定の全国平均として考えない方が安全です。

ベランダに防鳥ネットを付ける費用はいくらですか?

確認した公式料金では、30,000円(税込)〜とする事業者や、ベランダ幅3m以内15,000円(税抜)〜、5m以内20,000円(税抜)〜とする事業者があります。

ネットの面積、高さ、固定方法、室外機などの障害物によって料金が変わります。

鳩の糞清掃だけでも業者に頼めますか?

清掃のみを扱う業者もあります。鳩被害対策ネットAでは糞害清掃を8,800円(税込)〜と表示しています。

ただし、鳩が現在も繰り返し飛来している場合は、清掃だけでは再発する可能性があるため、防鳥対策をあわせて提案されることがあります。

卵がある鳩の巣を業者ならすぐ撤去できますか?

卵やヒナがいる場合は鳥獣保護管理法上の制限があります。業者だから無条件で撤去できるわけではありません。必要な許可の有無と、どのような法的手続きで対応するのかを確認してください。

マンションのベランダなら勝手にネットを付けてもいいですか?

建物や管理規約によります。賃貸では管理会社・大家、分譲マンションでは管理規約・管理組合への確認が必要になることがあります。穴あけや外観変更を伴う施工を自己判断で進めない方が安全です。

鳩対策の見積もりは総額と施工範囲をセットで比較する

鳩対策の料金は、防鳥ネットだけなら数万円程度で収まる現場もあれば、糞害が広範囲に及び、高所施工や複数箇所の再発防止が必要になって10万円を超える現場もあります。

見積もりを取るときは、広告の最低料金ではなく、

  • 何を清掃するのか
  • どこを塞ぐのか
  • どの防鳥方法を使うのか
  • 高所費用は含まれるのか
  • 再発時の対応はあるのか

まで揃えて比較してください。

巣に卵やヒナがいる場合は費用だけで判断せず、鳥獣保護管理法に沿った対応ができるかも重要な確認事項です。

鳩被害そのものの見分け方、法律、基本的な対策については、鳩・害鳥対策の総合ガイドから確認できます。


参考情報(2026年9月14日確認)

  • 環境省「鳥獣保護管理法における鳥獣の捕獲等について」
    https://www.env.go.jp/nature/choju/capture/capture1.html
  • 東京都環境局「野生鳥獣との接し方について」
    https://www.kankyo.metro.tokyo.lg.jp/nature/animals_plants/birds/faq
  • エーデル商事株式会社「鳩対策」
    https://edel-shoji.co.jp/hato/
  • 鳩被害対策ネットA「鳩駆除費用」
    https://hato-higaitaisakunet.com/price/
  • 有限会社便利屋本舗世田谷店「鳩の糞清掃・鳩よけネット取付」
    https://setagayabenri.com/service_menu/benri/hato_cleaning_protectionnet/
  • Kirei One「鳩駆除・鳩よけ」施工例
    https://kireione.co.jp/service/wildlife-control/119/tokyo/kita-ku

※料金・サービス内容は変更される可能性があります。依頼前に各事業者の最新情報と現地見積もりを確認してください。

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この記事を書いた人

住宅で発生する害獣・害虫トラブルについて、公的機関・自治体・専門団体・学術情報などを確認しながら情報を整理しています。症状から原因を考え、安全な対処や専門業者へ相談する判断材料を提供することを目的としています。

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