シロアリ駆除の費用はいくら?30坪の料金・㎡単価・予防との違いを解説

シロアリ駆除を調べると、「1㎡1,320円」「15万円前後」「一戸建てなら20万円程度」など、かなり違う料金が出てきます。

30坪の住宅についても、13万円前後という料金例がある一方、20万円を超えるケースもあります。

この違いを理解するうえで重要なのが、「何坪の家か」ではなく、どの面積を基準に施工料金を計算しているかです。

シロアリ防除では、1階床面積や実際の施工対象面積を基準に料金を計算する業者があります。

そのため、延床30坪の2階建て住宅と、1階だけで30坪ある平屋では、同じ「30坪の家」でも料金が同じとは限りません。

さらに、

  • 予防なのか、すでに発生しているシロアリの駆除なのか
  • バリア工法かベイト工法か
  • 木材内部まで被害があるか
  • 床下へ入れるか
  • ハツリ・穴あけ等が必要か
  • 被害部材の修繕が必要か
  • 保証・定期点検が含まれるか

によって総額は変わります。

このページでは、2026年9月13日時点の公式料金を使いながら、シロアリ駆除の㎡単価、30坪の費用、予防との違い、工法、保証、追加料金まで整理します。

シロアリの見分け方・蟻道・被害・対策全体については、シロアリ対策の総合ページをご覧ください。

目次

シロアリ駆除費用は「施工面積×単価」が基本になることが多い

シロアリ駆除では、㎡単価や坪単価で料金を計算する会社が多くあります。

ただし、何の面積を使うかは必ず確認してください。

アサンテは、一般的な料金計算の例として、

1階の床面積 × 施工単価 = 施工料金

と説明しています。

床下へ薬剤を処理する工法では、建物の延床面積ではなく、1階の床面積が料金基準になる場合があります。

2026年の公式料金例を比較

サービス 工法・料金体系 公式料金例
シロアリ110番 駆除・予防 1㎡1,320円(税込)
シロアリ110番 66㎡以下 一律88,000円(税込)
シロアリ110番 30坪料金例 130,680円(税込)
ダスキン バリア工法 1㎡2,475円(税込)
ダスキン 1階床面積50㎡以下 123,750円(税込)
ダスキン 1階床面積60㎡ 148,500円(税込)
ダスキン ベイト工法・60㎡、外周約32m 初年度177,408円(税込)

同じシロアリ対策でも、13万円前後から17万円以上まで差があります。

これは単に会社ごとの「高い・安い」だけではなく、単価、施工範囲、工法、継続管理の有無などが違うためです。

シロアリ110番は1㎡1,320円

シロアリ110番では、2026年9月時点で、シロアリの駆除・予防とも1㎡1,320円(税込)と掲載しています。

66㎡以下の場合は、一律88,000円(税込)です。

公式サイト上では、30坪の住宅の料金例を130,680円(税込)としています。

坪単価にすると4,356円です。

ただし、対応エリア・加盟店によって掲載価格・条件で対応できない場合があることも記載されています。

ダスキンのバリア工法は1㎡2,475円

ダスキンのシロアリ駆除サービス「バリア工法」は、2026年9月現在、1㎡2,475円(税込)です。

ただし、1階床面積50㎡(約15坪)までは一律123,750円(税込)です。

公式料金例では、1階床面積60㎡(約18坪)で148,500円(税込)となっています。

薬剤を床下へ直接散布する液剤処理、または泡状の薬剤を使用する発泡施工などを、住宅状況に応じて提案する仕組みです。

「30坪ならいくら?」は先に30坪の意味を確認する

「30坪の一戸建てだから、坪単価×30でよい」とは限りません。

延床30坪の2階建ての場合

例えば、1階15坪・2階15坪で延床30坪の住宅を考えます。

1階床面積を料金基準とする会社なら、施工対象は約15坪になる可能性があります。

ダスキンの場合、1階床面積50㎡(約15坪)までは一律123,750円です。

つまり、延床30坪だからといって30坪分を掛けるわけではありません。

1階床面積そのものが30坪の場合

平屋などで施工対象となる1階床面積そのものが30坪なら、約99㎡です。

ダスキンの2,475円/㎡をそのまま当てはめると、標準料金の単純計算では約24万5千円になります。

実際の料金は建物状況や追加施工で変わるため、最終的には現地見積もりが必要です。

シロアリ110番の30坪料金例

シロアリ110番では、1㎡1,320円の料金体系から、30坪を130,680円(税込)と掲載しています。

このように「30坪」という同じ表現でも、各社の施工面積の考え方と料金体系によって金額は変わります。

2025年の施工実績では平均192,838円

シロアリ110番は2026年公開の記事で、2025年1月1日〜12月31日に同社運営サイトを通じて施工されたシロアリ駆除・予防4,468件を集計しています。

上下2.5%の特殊な高額・低額案件を除いた平均は192,838円でした。

最も多い価格帯は15万円〜20万円未満です。

ただし、この数字も「2026年現在の全国平均」と断定できるものではありません。

一事業者グループの2025年施工実績に基づくデータとして見る必要があります。

30坪13万円なのに実際の見積もりが20万円になるのはおかしい?

必ずしもおかしいとは限りません。

例えば、13万円程度の基本施工に加えて、

  • 被害部分への追加処理
  • 木部への穿孔・注入
  • 床下へ入るための開口
  • ハツリ作業
  • 腐食・食害した木材の補修
  • 床下環境改善

などが必要になれば総額は上がります。

大切なのは、「30坪なのに高い」と総額だけを見るのではなく、基本料金以外に何が必要なのかを確認することです。

駆除と予防は何が違う?

シロアリ対策には、大きく分けて「駆除」と「予防」があります。

シロアリ予防

現在シロアリ被害が確認されていない住宅に対して、将来の侵入を防ぐ目的で薬剤等を処理します。

シロアリ駆除

すでにシロアリが生息・食害している住宅で、現在いるシロアリへ対応するとともに再侵入を防止します。

日本しろあり対策協会も、既存建築物への処理を、

「すでに食害しているシロアリを駆除して今後の蟻害を予防する処理」と「被害はないが予防目的で行う処理」

に分けています。

予防の方が必ず安いとは限らない

被害がなければ補修・追加駆除が不要なため、予防の方が安く済むケースはあります。

一方、シロアリ110番では、駆除と予防を同じ1㎡1,320円としています。

つまり、会社によっては予防と駆除で基本単価自体を分けていません。

違いが出やすいのは、実際の被害箇所への追加処理・修繕などです。

バリア工法とは

バリア工法は、床下の土壌・木部などへ薬剤を処理し、現在いるシロアリへの対応と今後の侵入予防を行う方法です。

日本しろあり対策協会の標準的な考え方でも、土壌処理と木部処理を行います。

料金は施工面積に応じて決まる方式が多いため、㎡単価・坪単価で比較しやすい工法です。

ベイト工法とは

ベイト工法は、建物の周囲などへシロアリが食べる薬剤を入れたステーションを設置し、シロアリの巣へ薬剤効果を広げる方法です。

バリア工法と違い、床面積ではなく建物外周の長さを料金基準にするサービスもあります。

ダスキンのベイト工法料金例

ダスキンでは、建物外周1mあたり、初回のステーション設置料+管理料を4,092円(税込)としています。

2か月目以降は、ステーション使用料+管理料が1mあたり月132円です。

1階床面積60㎡・建物外周約32mの場合、公式料金例は次のとおりです。

時期 料金例
初回 130,944円(税込)
2〜12か月目 4,224円×11か月
初年度合計 177,408円(税込)
2年目以降 年間50,688円(税込)

ベイト工法では初期施工だけではなく、継続管理費まで含めて比較する必要があります。

バリア工法とベイト工法は料金だけで決めない

バリア工法とベイト工法では、施工方法・管理方法が違います。

料金だけでなく、

  • 住宅構造
  • 床下へ入れるか
  • 薬剤散布への希望
  • 被害状況
  • シロアリの種類
  • 継続管理費

まで含めて選びます。

アメリカカンザイシロアリは料金体系が別になる場合がある

ヤマトシロアリやイエシロアリは主に地中から住宅へ侵入しますが、アメリカカンザイシロアリは乾燥した木材の内部にも生息します。

そのため通常の床下薬剤施工だけでは対応方法が異なる場合があります。

ダスキンも、アメリカカンザイシロアリ駆除は施工方法が異なるため別見積もりとしています。

羽アリや糞などから種類を確認する必要がある場合は、シロアリの羽アリの見分け方も確認してください。

シロアリ駆除で追加料金になりやすいもの

被害部分への追加処理

ダスキンも、建物内部でシロアリの生息が確認された場合は別途追加料金が必要になる場合があるとしています。

ハツリ・穴あけ

玄関、浴室、コンクリート構造部分など、通常の床下施工だけでは薬剤を届けられない場所では穴あけ等が必要になる場合があります。

床下点検口

床下へ入れる場所がない住宅では、点検・施工のため開口を作ることがあります。

被害木材の補修

シロアリ駆除そのものと、シロアリに食害された柱・土台・床等を直す工事は別です。

被害が大きければ、大工工事・リフォーム費用が追加になる可能性があります。

床下湿気対策

床下換気扇、調湿材、断熱材などを提案される場合があります。

必要性は住宅ごとに異なるため、シロアリ駆除に絶対必要な工事なのか、別目的の住宅改善工事なのかを分けて確認します。

床下換気扇や調湿材は必ず必要?

シロアリ被害があるからといって、すべての住宅で床下換気扇や調湿材が必要とは限りません。

湿気対策が有効な住宅もありますが、別料金になることが多いため、

「シロアリ駆除に必要な施工」と「床下環境を改善する追加提案」

を分けて見積もってもらうと比較しやすくなります。

5年保証が多い理由

日本しろあり対策協会は、認定するシロアリ防除薬剤について、効果を5年程度の目安として設計しているため、確実な予防のためには5年ごとの施工を案内しています。

ダスキンのバリア工法も5年間保証で、保証期間中は毎年1回の無料点検を実施しています。

5年経ったら必ずシロアリが出るわけではない

薬剤の効果目安が5年だからといって、5年と1日経過したらシロアリが発生するという意味ではありません。

日本しろあり対策協会も、5年経過後すぐ被害が出るわけではないものの、確実な予防のため再施工を勧めています。

保証年数だけで業者を選ばない

「5年保証」と書いてあっても、保証内容は同じとは限りません。

確認したいのは、

  • 再発した場合の再施工が無料か
  • 建物修復費の補償があるか
  • 補償上限額
  • 毎年点検があるか
  • 保証対象外となる条件
  • 増改築時の扱い

です。

ダスキンは、条件付きで再サービスや一定額までの修復補償を案内しています。

見積書で見るべき項目

項目 確認内容
施工面積 延床・1階床面積・実施工面積のどれか
㎡単価・坪単価 税込か税別か
工法 バリア工法・ベイト工法など
駆除・予防 両方を含むか
木部処理 どの範囲を施工するか
土壌処理 施工範囲
追加処理 穿孔・注入・ハツリ等
補修工事 被害木材の修繕が含まれるか
点検 定期点検の有無・料金
保証 期間・再施工・修復補償
諸経費 駐車場・交通費など
総額 税込総額と追加料金条件

相見積もりは「同じ面積」で比較する

シロアリ業者を比較するときに注意したいのが施工面積です。

A社は1階床面積、B社は実施工面積、C社は坪数を基準にしている場合、そのまま総額だけ比較すると判断を誤ります。

見積もりを取ったら、

「この見積もりでは何㎡を施工対象として計算していますか」

と確認してください。

㎡単価が安ければ一番よい業者とは限らない

同じ㎡単価でも、

  • 保証なし
  • 保証5年+毎年点検
  • 再発時の再施工あり
  • 建物修復補償あり

ではサービス内容が違います。

価格だけでなく、施工方法と保証をそろえて比較します。

被害があるのに予防料金だけで施工できるとは限らない

羽アリや蟻道があり、すでにシロアリが建物内部へ侵入している場合、単純な予防施工だけではなく、被害箇所への追加処理が必要になる可能性があります。

「予防価格が安いからそのプランで済ませたい」と決めるのではなく、まず被害範囲を確認します。

無料点検を受けたら必ず契約しなければならない?

無料床下診断・無料見積もりを提供している会社もありますが、調査を受けたからといって、その場で施工契約をする必要はありません。

調査結果を確認し、

  • 本当にシロアリがいるか
  • どの部分が被害を受けているか
  • どの工事が必要か
  • 追加工事の根拠

を写真等で説明してもらいます。

30坪の費用を調べるときの確認順序

  1. 30坪が延床面積か、1階床面積か確認する
  2. 実際の施工対象面積を確認する
  3. ㎡単価・坪単価を確認する
  4. 駆除か予防か確認する
  5. バリア工法かベイト工法か確認する
  6. 被害箇所への追加処理を確認する
  7. 保証・点検を確認する
  8. 補修工事を別にする
  9. 税込総額で2〜3社を比較する

シロアリ駆除費用は「30坪○万円」だけで判断しない

2026年9月現在、公式料金には、

  • 1㎡1,320円・30坪130,680円という料金例
  • 1㎡2,475円・50㎡以下123,750円というバリア工法
  • 60㎡・外周32mで初年度177,408円というベイト工法
  • 2025年施工実績4,468件の平均192,838円

などがあります。

数字が異なる最大の理由は、料金体系・施工面積・工法・被害状態が同じではないためです。

特に30坪の住宅では、「延床30坪なのか、施工対象となる1階床面積が30坪なのか」を最初に確認してください。

そのうえで、施工単価、追加施工、保証、点検、修繕を含めた総額を比較する方が、実際の費用を判断しやすくなります。

シロアリの被害・対策全般はシロアリ対策の総合ページ、羽アリを見つけた段階ならシロアリの羽アリの見分け方、害獣・害虫全体の料金は害獣・害虫駆除の費用と相場をご覧ください。

参考にした主な情報

料金・施工条件は2026年9月13日時点で各社公式サイトから確認しています。料金は地域、施工面積、建物構造、シロアリの種類、被害状況、工法、追加施工等によって変わります。掲載した施工実績平均は特定事業者グループの過去データであり、全国一律の料金を示すものではありません。

この記事を共有する
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

住宅で発生する害獣・害虫トラブルについて、公的機関・自治体・専門団体・学術情報などを確認しながら情報を整理しています。症状から原因を考え、安全な対処や専門業者へ相談する判断材料を提供することを目的としています。

目次