家の軒下や庭木、ベランダに蜂の巣を見つけて業者を調べると、「12,100円〜」「16,500円〜」「49,500円」など、かなり違う金額が表示されています。
蜂の巣駆除では、最低表示料金と、実際の自宅で必要になる施工総額を分けて考えることが重要です。
料金は、
- 蜂の種類
- 巣の大きさ
- 巣の個数
- 地上からの高さ
- 軒下・庭木・天井裏・壁内などの場所
- 戻り蜂対策
- 夜間・休日対応
- 高所作業
などによって変わります。
さらに、自治体によってはスズメバチの巣を無料で撤去したり、駆除費用を助成したりする地域もあります。
このページでは、2026年9月時点の公式料金をもとに、スズメバチ・アシナガバチ・ミツバチ別の駆除費用、追加料金が発生しやすい条件、自治体制度、業者選びまで整理します。
蜂の巣を見つけた直後の安全な対応を知りたい場合は、家に蜂の巣があるときどうする?、蜂の種類や生態・予防までまとめて確認する場合は蜂対策の総合ページをご覧ください。
蜂の巣駆除費用は蜂の種類で大きく変わる
同じ場所・同じ大きさの巣でも、スズメバチとアシナガバチでは料金が違うことがあります。
2026年9月時点で公開されている代表的な料金例は次のとおりです。
| 蜂の種類 | ハチ110番の最低表示料金 | ダスキンの基本料金 |
|---|---|---|
| アシナガバチ | 12,100円〜(税込) | 22,000円(税込) |
| ミツバチ | 12,100円〜(税込) | 38,500円(税込) |
| スズメバチ | 16,500円〜(税込) | 49,500円(税込) |
この表だけを見るとかなり価格差がありますが、料金体系が同じではありません。
ハチ110番は加盟店ネットワーク型サービスの最低表示料金で、地域・加盟店・現場状況によって金額が変わります。
ダスキンは、蜂の駆除、巣1個の除去、戻り蜂対策などを含む基本料金を種類別に設定しています。
したがって、単純に「12,100円の会社と22,000円の会社」と比較するのではなく、何が含まれているかまで確認してください。
アシナガバチ駆除の費用
2026年9月現在、ハチ110番ではアシナガバチ駆除を12,100円〜(税込)と掲載しています。
ダスキンでは、駆除+巣1個の除去で22,000円(税込)です。
ダスキンの場合、巣がもう1個ある場合は、1個追加ごとに5,500円(税込)です。
アシナガバチはスズメバチより比較的おとなしいとされますが、巣を刺激すれば刺します。
巣が小さいという理由だけで近づかず、料金確認も安全な場所から行ってください。
スズメバチ駆除の費用
ハチ110番では、スズメバチ駆除を16,500円〜(税込)としています。
ダスキンの基本料金は、駆除+巣1個の除去で49,500円(税込)です。
巣1個追加ごとの料金は27,500円(税込)です。
スズメバチは住宅周辺で問題になる蜂の中でも攻撃性が高いため、自治体でも専門業者への依頼を勧めている地域があります。
特に夏から秋にかけて蜂の数が増えた巣、高所、天井裏などの巣を自分で処理することは避けた方が安全です。
ミツバチ駆除の費用
ハチ110番ではミツバチ駆除を12,100円〜(税込)と掲載しています。
ダスキンでは基本料金が38,500円(税込)、巣1個追加ごとに22,000円(税込)です。
ミツバチは、軒下や木へ一時的に大量の蜂が固まる「分蜂」と、建物の壁内・天井裏などへ巣を作って定着している状態を分けて考える必要があります。
一時的な分蜂であれば、刺激せずにいると移動する場合があります。
一方、壁の穴や戸袋などへ継続して出入りしている場合は、内部に巣がある可能性があります。
「12,100円〜」と「49,500円」はなぜこんなに違う?
蜂の巣駆除では、サービスごとに料金表示の方法が違います。
最低表示価格には、現場の条件による追加費用が含まれていない場合があります。
反対に、基本料金として、
- 現地確認
- 専用薬剤での駆除
- 巣の撤去
- 戻り蜂対策
- アフターフォロー
まで含めた料金を掲載しているサービスもあります。
そのため、広告の最初の数字だけで比較しないことが重要です。
ダスキンは戻り蜂対策と1週間後のフォローを含む
ダスキンの基本サービスでは、蜂を駆除し巣を撤去した後、戻り蜂対策としてトラップを設置します。
さらに約1週間後に訪問し、フォローサービスを実施する仕組みです。
蜂の巣撤去では、作業時に外へ出ていた蜂が戻ってくることがあるため、巣を取った直後だけでなく、その後の対応も料金比較の一つになります。
高所の蜂の巣は料金が高くなりやすい
巣が、
- 2階の軒下
- 屋根
- 高い樹木
- 外壁上部
などにある場合、高所作業が必要になります。
業者によっては高所作業費が基本料金とは別に設定されています。
見積もりでは、
「巣の高さによる追加料金があるか」
を必ず確認してください。
蜂の巣を確認するために自分で脚立へ上らない
料金を問い合わせるために巣の大きさや種類を確認しようとして、脚立へ上る必要はありません。
蜂に驚いて転落する危険もあります。
安全な場所から、
- おおよその高さ
- 巣の形
- 巣の位置
- 蜂の出入り
を確認できれば十分です。
正確な高さや巣の直径は現地調査で確認してもらいます。
天井裏・壁の中の蜂は料金が上がることがある
巣が目に見える軒下にある場合と、建物内部にある場合では作業内容が違います。
天井裏、壁の中、戸袋などの場合、
- 巣の位置確認
- 点検口からの作業
- 建物内部への薬剤施工
- 巣・蜂蜜・巣材の除去
- 必要に応じた開口・復旧
などが必要になることがあります。
特にミツバチでは、壁内などに大きな巣を作っている場合があり、目に見える蜂だけを処理して終わらないことがあります。
壁を開ける工事が必要なら別料金になる場合がある
建物内部の巣を完全に撤去するため、壁・天井等の一部を開口しなければならないケースもあります。
この場合、蜂駆除費だけでなく、
- 開口工事
- 巣材除去
- 清掃
- 復旧工事
などが別費用になる可能性があります。
見積もりでは、駆除費と建物工事費を分けてもらうと比較しやすくなります。
巣が大きいと費用は上がる?
蜂の巣は季節が進むにつれて大きくなることがあります。
大きな巣では蜂の数も増え、作業難易度が上がるため、業者によっては巣のサイズによって追加料金が発生します。
ただし、サイズ別料金は業者ごとに異なります。
「直径○cmなら全国一律○円」という料金ではありません。
巣が2個以上あれば追加料金になる
同じ敷地内に複数の巣がある場合、巣ごとに追加料金が設定されている業者があります。
ダスキンでは巣1個追加ごとに、
| 蜂 | 追加の巣1個 |
|---|---|
| アシナガバチ | 5,500円(税込) |
| ミツバチ | 22,000円(税込) |
| スズメバチ | 27,500円(税込) |
となっています。
庭木・軒下など複数箇所へ巣がないか、安全な範囲で確認してください。
夜間・休日は追加費用になる場合がある
ダスキンでは、土日・祝日・休業日・夜間作業について、対応できない場合や標準料金に追加費用が発生する場合があると案内しています。
「今すぐ来てほしい」という依頼では、通常営業時間内の作業より料金が高くなる可能性があります。
緊急でなければ、通常時間帯での見積もり・施工も比較してください。
駐車料金・交通費も確認する
ダスキンでは、サービスカーを駐車する場所がなく有料駐車場を利用した場合、駐車料金を利用者が負担するとしています。
渡船・連絡橋など有料の交通手段が必要な地域では、その実費も別途請求される場合があります。
数千円単位でも最終総額へ影響するため、事前に確認してください。
自治体が無料で蜂の巣を取ってくれる場合もある
蜂の巣駆除については、自治体によって対応が大きく違います。
例えば大田区では2026年、生活に支障となる場所に作られたスズメバチの巣について、一定条件のもとで専門業者による無償撤去を実施しています。
そのため、民間業者へ依頼する前に、自分の市区町村が、
- 無料撤去
- 費用助成
- 防護服貸出
- 業者紹介
- 相談のみ
のどれを実施しているか確認する価値があります。
「自治体なら無料」は全国共通ではない
一方、横浜市神奈川区では、区役所による蜂の巣駆除は行っていません。
土地・建物の所有者・管理者が駆除することを原則とし、区役所では業者や駆除方法の案内、防護服の貸し出しなどを行っています。
大田区のように無償撤去する自治体もあれば、横浜市のように原則として所有者側で対応する自治体もあります。
自治体制度は全国共通ではありません。
賃貸住宅の蜂の巣は自分で業者を呼ぶ前に管理会社へ
賃貸マンション・アパートの場合、巣が、
- 共用廊下
- 建物外壁
- 共用階段
- 屋根
- 植栽
などにあるなら、管理会社・大家側で対応する場合があります。
自分で高額な駆除契約をする前に、管理会社へ巣の場所を伝えてください。
「500円〜」など極端に安い広告には注意
蜂の巣を見つけると、安全面の不安から急いでネット検索し、一番安く表示された業者へ連絡したくなるかもしれません。
しかし、国民生活センターは2026年7月、蜂の巣駆除で「500円〜」と表示された業者を呼んだところ、作業後に約15万円を請求されたという相談事例を公表しています。
広告に「○○円から」と表示されていても、現場状況によって最低料金では施工できないことがあります。
作業前に見積もりをもらう
蜂の巣駆除では危険性を説明されると、その場ですぐ契約しなければならないように感じることがあります。
しかし安全を確保できる状態であれば、作業開始前に、
- 蜂の種類
- 巣の大きさ
- 巣の位置
- 基本駆除料金
- 高所作業費
- 巣の撤去費
- 追加巣の料金
- 戻り蜂対策
- 夜間休日料金
- 諸経費
- 税込総額
を確認します。
見積もり後の追加料金条件も確認する
ハチ110番は、見積もり時に必要経費・蜂の種類・巣の場所などを確認し、見積もり後に追加施工・追加料金が発生しないよう事前に説明する仕組みを案内しています。
他の業者についても、
「この見積もり金額から当日増える可能性はありますか」
と聞いておくとよいでしょう。
高額な見積もりが出たら何を見る?
例えばスズメバチ駆除で8万円、10万円以上の見積もりが出ても、その数字だけで高額とは判断できません。
巣が、
- 高所にある
- 屋根裏にある
- 壁内にある
- 大型化している
- 複数ある
- 建物開口が必要
場合は作業内容が増えます。
反対に、手の届く位置の小さな巣1個を単純に撤去するだけなのに高額なら、内訳を詳しく確認する意味があります。
見積もりは2〜3社で比較する
緊急性が非常に高くない場合は、複数社の見積もりを比較します。
ただし、
- A社は巣撤去のみ
- B社は戻り蜂対策込み
- C社は1週間後の再訪込み
というように施工内容が違えば、金額だけでは比較できません。
同じ作業範囲で総額を比較してください。
業者へ伝えると見積もりしやすい情報
安全な範囲で、次の情報を伝えます。
- 戸建て・マンションなどの建物
- 巣の場所
- 地上からのおおよその高さ
- 巣のおおよその大きさ
- ボール状か、巣穴が見える形か
- 蜂のおおよその種類
- 巣の個数
- 天井裏・壁内か
- 駐車場所の有無
蜂の種類が分からなくても問題ありません。
種類確認のために巣へ近づく必要はありません。
スズメバチの可能性がある場合は料金確認のために近づかない
料金が種類別になっているからといって、「スズメバチか確認しよう」と巣へ近づくのは避けてください。
球状でマーブル模様の巣など、安全な距離から分かる特徴だけ確認し、分からなければ業者へ「種類不明」と伝えます。
種類の見分け方と安全対応は家に蜂の巣があるときどうする?で詳しく整理しています。
DIYの方が安いからと無理に駆除しない
市販の殺虫剤だけなら業者料金より安く済みます。
しかし、
- スズメバチ
- 高所
- 大きな巣
- 天井裏
- 壁内
- 種類不明
- 蜂毒アレルギーの既往がある
場合は費用だけを理由に自分で駆除しない方が安全です。
蜂そのものだけでなく、脚立や屋根からの転落も危険です。
空になった古い巣なら駆除費用は必要?
スズメバチやアシナガバチの巣は基本的に1年限りで、翌年そのまま再利用されるものではありません。
冬に完全に空になった古い巣であれば、活動中の蜂を駆除する作業とは状況が違います。
ただし、本当に空か判断できない場合は近づかず確認を依頼してください。
蜂の巣駆除費用で確認する順番
- 巣を刺激せず距離を取る
- 安全な範囲で蜂の種類・巣の場所を確認する
- 自治体に無料撤去・助成制度がないか確認する
- 基本料金に巣撤去が含まれるか確認する
- 高所・天井裏・巣の大きさによる追加料金を確認する
- 複数の巣がある場合の料金を確認する
- 戻り蜂対策・再訪問を確認する
- 夜間・休日・駐車料金等を確認する
- 作業開始前に税込総額を確認する
- 可能なら2〜3社で比較する
蜂の巣駆除は「最低料金」ではなく自宅での総額を見る
2026年9月時点では、公式料金として、
- アシナガバチ12,100円〜
- ミツバチ12,100円〜
- スズメバチ16,500円〜
という最低表示料金があります。
一方、駆除・巣除去まで含めた標準料金として、
- アシナガバチ22,000円
- ミツバチ38,500円
- スズメバチ49,500円
というサービスもあります。
どちらかが間違っているのではなく、料金体系と施工条件が違います。
蜂の種類、巣の位置・大きさ・個数、高所作業、建物内部作業、戻り蜂対策、追加費用まで含めた総額で比較してください。
蜂の巣を見つけた段階の対応は家に蜂の巣があるときどうする?、蜂対策全般は蜂対策の総合ページ、他の害獣・害虫も含む料金情報は害獣・害虫駆除の費用と相場、業者選びは害獣・害虫駆除業者の選び方をご覧ください。
参考にした主な情報
- ダスキン「ハチ駆除サービス」
- ハチ110番「蜂の巣駆除・蜂駆除」
- 国民生活センター「ネットの価格と全然違う!?害虫駆除サービスのトラブルに注意」
- 国民生活センター「害虫・害獣駆除で高額請求された場合」
- 大田区「ハチの巣に関する相談専用電話」
- 横浜市神奈川区「ハチにご注意ください」
料金・自治体制度は2026年9月13日時点で確認しています。料金は蜂の種類、巣の大きさ、場所、高さ、個数、施工時間、地域、追加作業等によって変わります。自治体による撤去・助成制度は地域ごとに異なるため、現在の制度を居住自治体へ確認してください。
