アライグマ駆除の費用はいくら?2026年の料金例・相場と捕獲・追加費用を解説

天井裏から人が歩くような大きな足音がする。庭やベランダに見慣れない糞があり、屋根や換気口の一部まで壊されている。

アライグマ駆除業者を調べると、「16,500円〜」「49,500円〜」などの料金が見つかる一方、実際の見積もりが20万円、30万円を超えることもあります。

この差が生じるのは、アライグマを捕獲・追い出す作業だけなのか、住宅全体の侵入口封鎖、糞尿清掃、衛生処理、建物補修、再発保証まで行うのかによって施工内容が大きく変わるためです。

アライグマは体が比較的大きく、手先も器用で力が強いため、既存の隙間を利用するだけでなく、屋根・通気口などの弱い部分を広げて侵入することもあります。

さらに特定外来生物に指定されているため、捕獲した個体を一般の人が自己判断で保管・運搬したり、別の場所へ放したりすることもできません。

このページでは、2026年9月時点の公式料金・施工実績・公的情報から、アライグマ駆除の最低料金、実際の施工総額、追加費用、捕獲制度、自治体による無料捕獲まで整理します。

アライグマの見分け方・足跡・侵入経路・被害全般については、アライグマ対策の総合ページをご覧ください。

目次

アライグマ駆除の費用は1万円台から30万円超まで幅がある

2026年9月時点で確認できる公式料金には、次のような例があります。

料金の種類 料金例
最低表示料金 16,500円〜
別サービスの最低表示料金 49,500円〜(税込)
総合施工・2年保証 180,000円〜(税込)
総合施工・10年保証 260,000円〜(税込)
別会社の対策料金目安 200,000円〜

同じアライグマ駆除でも、1万円台と20万円以上では施工内容が異なります。

広告の開始価格だけでなく、その金額に何が含まれているかを見る必要があります。

害獣駆除110番は49,500円〜

害獣駆除110番では、2026年9月時点でアライグマ駆除を49,500円〜(税込)と掲載しています。

公式サービスでは、

  • 生息状況の調査
  • 罠による捕獲
  • 忌避剤による処理
  • 清掃・消毒
  • 侵入経路の封鎖

などを案内しています。

ただし、対応エリア・加盟店・現場状況などによって記載価格・条件どおりに対応できない場合があることも明記されています。

49,500円を「住宅全体の再発防止施工の固定料金」と考えず、現地見積もりで総額を確認します。

アズサポートは16,500円〜、総合施工は180,000円〜

アズサポートではアライグマ駆除について16,500円〜という最低表示価格があります。

一方、住宅全体の基本施工費用は次のとおりです。

プラン 料金
2年保証プラン 180,000円〜(税込)
10年保証プラン 260,000円〜(税込)

基本施工には、現場状況に応じて、

  • 出張
  • 室内養生
  • 各種トラップ
  • 侵入口封鎖
  • 糞害清掃
  • 除菌・消臭
  • 屋根裏・壁内の害虫処理
  • 毎年のアフター点検

などが含まれています。

最低料金と総合施工価格を分けて掲載しているため、「安い表示価格と実際の施工費がなぜ違うか」を理解しやすい例です。

実際の依頼は15万〜35万円が多いという事業者データもある

アズサポートは2026年8月更新の記事で、自社のアライグマ駆除について、15万円〜35万円程度の依頼が多いと説明しています。

アライグマでは、動物そのものへの対応以外にも、

  • 糞尿清掃
  • 壊された建物の修繕
  • 侵入防止工事
  • 害虫処理

などが必要になるためです。

これは全国の全業者を集計した平均ではなく、一事業者の施工実績・料金体系に基づく数字として見てください。

2026年の99㎡施工例は26万〜30万円超

アズサポートが公開している2026年の施工事例には、次のようなものがあります。

地域 施工面積 施工費用 施工時期
福岡県北九州市 99㎡ 260,000円 2026年5月
長崎県松浦市 99㎡ 275,000円 2026年5月
神奈川県藤沢市 99㎡ 308,000円 2026年5月

同じ99㎡でも26万円から30万8,000円まで違います。

床面積だけではなく、被害範囲、侵入口、建物破損、清掃範囲などで料金が変わるためです。

アサンテの現行料金目安は200,000円〜

アサンテでは、現在のアライグマ対策料金目安を200,000円〜と掲載しています。

料金例に含まれる施工として、

  • 侵入経路の特定・遮断
  • 薬剤による追い出し
  • 状況に応じた一方通行扉の設置
  • 糞清掃
  • 天井裏の害虫処理

を挙げています。

最低表示料金だけではなく、こうした住宅全体の施工料金も比較すると、実際の見積もりを判断しやすくなります。

アライグマ駆除費用が高くなりやすい理由

アライグマはネズミなどの小型害獣と比べて体が大きく、力も強いため、住宅被害が大きくなることがあります。

侵入口を広げられている

アライグマは手先が器用で、屋根や通気口などの弱い部分をこじ開けて侵入する場合があります。

そのため、単に小さな隙間へ金網を付けるだけではなく、壊された部分そのものを修繕・補強しなければならないケースがあります。

屋根・軒など高い場所から入っている

住宅への侵入口が、

  • 2階の軒下
  • 屋根
  • 破損した瓦周辺
  • 外壁上部

などにある場合、高所作業が必要です。

足場・高所作業車などが必要になれば、施工総額が増える可能性があります。

糞尿汚染が広い

天井裏や床下を継続的に利用されると、糞尿による汚染が発生します。

なお、アライグマについては、ハクビシンのような「ため糞をする動物」として判断しないことが重要です。

農林水産省の中型獣対策資料では、アライグマは食べたものによって糞の形状が大きく変化し、「ため糞はしない」とされています。

糞だけでハクビシンと間違えないよう、足跡・建物被害・姿なども組み合わせます。

糞の見分け方は害獣の糞の見分け方も確認してください。

断熱材・天井材が傷んでいる

屋根裏へ入り込んだアライグマによって、断熱材が踏み荒らされたり、建材が傷んだりすることがあります。

糞尿汚染まである場合は、

  • 断熱材撤去
  • 新しい断熱材施工
  • 天井補修
  • 木部修繕

などが害獣駆除費とは別に必要になる場合があります。

害虫処理が必要になる

野生動物にはノミ・ダニ等が付着している可能性があります。

動物を追い出した後に害虫が住宅内へ残る場合があるため、屋根裏・壁内への害虫処理を基本施工に含めている業者もあります。

アライグマは特定外来生物

アライグマは外来生物法で特定外来生物に指定されています。

環境省は2025年に「アライグマ防除の手引き」を改訂し、地方公共団体・民間団体などによる計画的な防除を進めています。

住宅へ侵入している場合も、法律上の扱いを無視して自由に捕獲・移動してよい動物ではありません。

アライグマを自分で捕まえて別の場所へ放してはいけない

特定外来生物については、生きた個体の飼養・保管・運搬等が原則として規制されています。

環境省の防除Q&Aでは、防除の公示・確認・認定など所定の手続きを行っていない場合、生きた特定外来生物を保管・運搬できないと説明しています。

つまり、

  1. 自宅で箱わなに入れる
  2. 自分の車へ積む
  3. 山や河川敷まで運ぶ
  4. そこで放す

という対応は行わないでください。

捕獲には鳥獣保護管理法も関係する

アライグマは哺乳類でもあるため、捕獲については鳥獣保護管理法による規制も関係します。

環境省によると、防除の確認・認定などを受けていない場合や、その防除の従事者でない場合には、鳥獣保護管理法に基づく捕獲許可等が必要となる場合があります。

一方、自治体などが外来生物法に基づく防除計画を実施している地域では、その制度の従事者として適法に捕獲を行える仕組みがあります。

そのため、一般家庭では自己判断で罠を設置するのではなく、まず自治体または適法な制度で施工する専門業者へ確認する方が確実です。

「捕獲」と「追い出し」は違う

捕獲せず、忌避剤等を使って住宅の外へ追い出す施工もあります。

害獣駆除110番やアサンテなども、アライグマ対策として忌避剤・薬剤による追い出しと侵入防止工事を案内しています。

ただし追い出すだけで穴を残せば再侵入される可能性があります。

費用比較では、追い出し後にどこまで侵入口を封鎖するのかが重要です。

自治体が無料でアライグマを捕獲する地域もある

自治体によっては、アライグマの住宅被害に対して箱わなによる捕獲事業を行っています。

例えば大田区では2026年度、条件を満たす場合に、

  • 現地調査
  • 箱わなの設置
  • 捕獲個体の回収

を無料で実施しています。

設置期間は原則2週間・箱わな1基で、利用者による1日1回以上の見回りなどが条件になっています。

自治体の捕獲が無料でも住宅修理までは無料ではない

大田区の制度では、箱わな回収後に、利用者側で、

  • 侵入口を塞ぐ
  • 忌避剤等で追い払い対策を行う

ことも条件として案内されています。

つまり、自治体による無料捕獲制度があっても、

  • 屋根の補修
  • 侵入口封鎖
  • 糞尿清掃
  • 除菌・消臭
  • 断熱材交換

まで無料で施工してもらえるとは限りません。

東京都でも自治体ごとに制度が違う

東京都は2026年4月改定の「東京都アライグマ・ハクビシン防除実施計画」に基づき、区市町村と連携して捕獲等を進めています。

一方、実際の相談窓口・箱わなの設置条件などは区市町村ごとに違います。

民間業者へ依頼する前に、居住自治体の、

  • アライグマ捕獲
  • 箱わな設置
  • 外来生物対策
  • 害獣相談

を確認する価値があります。

アライグマは力が強いため自分で追い詰めない

屋根裏で見つけても、棒などで追い詰めたり、素手で捕まえたりしないでください。

逃げ場を失った野生動物は、噛みつく・引っかくなどの防御行動を取る可能性があります。

居室内へ出てきた場合も、近づいて捕獲しようとせず、逃げ道を確保できる状況か確認したうえで自治体・専門業者へ相談します。

30万円のアライグマ駆除は高すぎる?

30万円という数字だけで判断することはできません。

2026年の公開施工例でも、99㎡で308,000円の事例があります。

またアズサポートでは15万〜35万円程度の依頼が多いとしています。

例えば30万円に、

  • 捕獲・追い出し
  • 建物全体の侵入口調査
  • 複数箇所の封鎖
  • 高所施工
  • 糞尿清掃
  • 除菌・消臭
  • 害虫処理
  • 建物補修
  • 複数回訪問
  • 長期保証

まで含まれているなら、最低表示49,500円の施工と単純比較できません。

逆に5万円前後ですべて完了するとも限らない

被害が非常に軽く、追い出し・捕獲箇所が限定されていれば低料金で済む可能性があります。

一方、最低料金だけで契約すると、後から、

  • 侵入口封鎖
  • 高所費
  • 清掃
  • 消毒
  • 建材補修

が別料金だと分かる場合があります。

作業開始前に総額を確認してください。

建物の穴を一つ塞げば終わりとは限らない

現在アライグマが使用している穴だけを塞いでも、近くに別の弱い場所が残っていれば、そこを利用される可能性があります。

特にアライグマは力があるため、弱い建材や換気口をこじ開けることがあります。

見積もりでは、

「現在の侵入口だけなのか、再侵入できる場所まで建物全体を確認するのか」

を聞いてください。

アライグマを残したまま侵入口を塞がない

屋根裏・床下に個体が残っている状態で、外から穴だけ塞ぐと閉じ込める可能性があります。

閉じ込められると、

  • 別の建材を壊す
  • 居室側へ出る
  • 内部で死ぬ

ことがあります。

追い出し・捕獲の完了を確認してから封鎖する必要があります。

子どもがいる時期は施工方法にも注意する

屋根裏で繁殖している場合、親だけを外へ出して幼獣を残すと、建物内部で死亡するなど別の問題が起きます。

業者には、

  • 子育て中の可能性
  • 幼獣の確認
  • 施工手順

まで確認してもらいます。

見積書で確認したい項目

項目 確認内容
現地調査 無料か、有料条件があるか
対応方法 捕獲・追い出しのどちらか
法令対応 捕獲を行う場合の制度・許可
侵入口調査 建物全体を確認するか
侵入口封鎖 施工箇所・材料
高所作業 別料金か
糞尿清掃 どの範囲まで含むか
除菌・消臭 基本施工に含むか
害虫処理 ノミ・ダニ等への対応
断熱材 交換の必要性
建物補修 駆除費と分かれているか
訪問回数 何回まで含むか
保証 期間・無料再施工条件
総額 税込・追加料金条件

「捕獲許可があります」だけで業者を決めない

アライグマ対策では法令対応は必要ですが、それだけで施工品質が決まるわけではありません。

住宅被害を止めるには、

  • 侵入口を見つけられるか
  • 再侵入防止まで施工できるか
  • 糞尿を適切に清掃できるか
  • 建物破損を確認できるか
  • 保証内容が明確か

も重要です。

相見積もりでは同じ施工範囲を比較する

例えば、

  • A社:6万円
  • B社:20万円
  • C社:30万円

という見積もりでも、A社が捕獲だけ、B社が侵入口封鎖まで、C社が清掃・補修・保証まで含むのであれば比較対象が違います。

2〜3社へ見積もりを取る場合は、

「アライグマへの対応、侵入口封鎖、糞尿清掃、衛生処理、必要な補修まで行った場合の総額」

をそろえて確認します。

業者比較は害獣・害虫駆除業者の選び方、具体的な候補は害獣駆除業者おすすめ5社も参考にしてください。

賃貸住宅なら自分で業者を呼ぶ前に管理会社へ

賃貸住宅の屋根・外壁・軒などから侵入している場合、建物所有者側の対応になる可能性があります。

自分で20万〜30万円の契約をする前に、管理会社・大家へ被害を報告してください。

賃貸の費用負担については賃貸の害獣駆除費用は誰が払う?で詳しく整理しています。

アライグマらしいか分からない場合

屋根裏で大きな音がするだけなら、ハクビシンやイタチなど別の動物の可能性もあります。

アライグマでは、

  • 5本の長い指が目立つ足跡
  • 目の周囲の黒い模様
  • 縞模様の尾
  • 建物をこじ開けたような破損
  • 庭・池・ペットフードへの被害

なども確認材料になります。

天井裏の音から確認する場合は天井裏を走る音の正体も参考にしてください。

アライグマ駆除費用は捕獲料金より住宅全体の復旧費を見る

2026年9月時点では、アライグマ駆除について、

  • 16,500円〜という最低表示料金
  • 49,500円〜という別サービスの最低料金
  • 180,000円〜という総合施工プラン
  • 260,000円〜という長期保証プラン
  • 200,000円〜という別会社の対策料金目安
  • 15万〜35万円程度が多いという一事業者の実績
  • 99㎡で260,000〜308,000円という2026年の施工例

があります。

これらは施工範囲が異なるため、同じ「アライグマ駆除料金」として単純比較できません。

アライグマでは体が大きく、住宅を傷めることもあるため、捕獲・追い出し料金より、侵入口封鎖・糞尿清掃・害虫処理・建物補修・保証まで含む住宅全体の総額を見ることが重要です。

また、特定外来生物であるため、自己判断で捕獲して生きたまま運搬・放逐することは避け、自治体の防除事業または法令に沿った専門業者へ相談してください。

アライグマ対策全般はアライグマ対策の総合ページ、害獣全体の料金は害獣駆除の費用はいくら?、料金ハブは害獣・害虫駆除の費用と相場をご覧ください。

参考にした主な情報

料金・法令・自治体制度は2026年9月13日時点で確認しています。料金は建物面積、被害状態、侵入口、高所作業、糞尿清掃、建物補修、保証、地域等によって変わります。施工事例・価格帯は特定事業者のデータであり、全国一律の平均料金ではありません。

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この記事を書いた人

住宅で発生する害獣・害虫トラブルについて、公的機関・自治体・専門団体・学術情報などを確認しながら情報を整理しています。症状から原因を考え、安全な対処や専門業者へ相談する判断材料を提供することを目的としています。

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