シロアリ駆除業者を検索すると、「おすすめ1位」「業界最安」「5年保証」「無料点検」など、多くのサービスが表示されます。
しかし、全国すべての住宅で同じ業者が最適とは限りません。
シロアリ駆除は、発生しているシロアリの種類、1階床面積、被害範囲、床下の構造、採用する工法、保証条件によって施工内容が変わります。
また、調査から施工まで自社社員が行う会社と、全国の加盟店を手配するサービスでは仕組みそのものが違います。
この記事では2026年9月時点の公式情報をもとに、全国または広い地域で利用を検討しやすい4サービスを、順位付けせず比較します。
すでに見積もりを受け取っていて「金額が高いか安いか」を確認したい場合は、先にシロアリ駆除の費用を確認してください。
シロアリ駆除業者おすすめ4選を比較
今回は、料金の公開方法、無料調査、保証、施工体制が異なる4サービスを比較します。
| サービス | 料金の公開 | 調査・見積もり | 保証・点検 | 施工体制の特徴 |
|---|---|---|---|---|
| アサンテ | 通常施工は現地調査後に提示 | 床下診断・見積もり無料 | 5年保証、原則年1回の定期点検 | シロアリ防除は自社社員による施工を案内 |
| サニックス | 現地調査後に見積もり | 床下調査無料 | 5年保証、上限1,000万円、年1回無料点検 | 専門スタッフによる調査・施工 |
| ダスキン | バリア工法2,475円/㎡、50㎡まで123,750円 | 訪問見積もり対応 | 5年保証、年1回無料点検、条件付き修復補償 | 全国のターミニックス拠点から対応 |
| シロアリ110番 | 1,320円/㎡、66㎡以下88,000円 | 加盟店・地域等により条件差あり | 5年保証の案内あり。最長10年表記もあり条件確認が必要 | 全国の加盟店ネットワーク |
同じ「5年保証」でも内容は同じではありません。
料金だけでなく、再発時の再施工、修復費用、定期点検、対象外条件まで確認してください。
1. アサンテ|調査から施工後まで同じ会社へ任せたい人
アサンテは、無料の床下診断と見積もりを行っています。
公式サイトでは、シロアリ防除について調査から施工、アフターサービスまで自社社員で対応する体制を案内しています。
施工後は5年間の保証があり、通常の契約では年1回の定期点検を行います。
保証期間内にシロアリの再発が確認された場合は、無償で再処理を行う仕組みです。
アサンテが向いているケース
- 受付会社と施工会社をなるべく分けたくない
- 無料床下診断から依頼したい
- 施工後も定期的に点検してほしい
- 地域に営業拠点がある大手専門会社を使いたい
料金は無料調査後の見積もりを確認
アサンテは通常施工について全国一律の固定価格を前面には出しておらず、住宅の状態を調査して見積もりを作成する方式です。
条件を満たす築浅住宅向けには別の割引プランもありますが、通常施工と同じ条件ではありません。
比較するときは、キャンペーン・特別プランではなく、自宅に提示された実際の施工内容と税込総額を使ってください。
2. サニックス|保証額と定期点検を重視する人
サニックスも無料の床下調査を実施しています。
調査ではシロアリだけでなく、床下の基礎・部材、湿気・カビ、水漏れなども確認し、必要に応じて撮影画像を見せながら説明するとしています。
無料診断を受けた人には調査報告書も交付しています。
シロアリ施工では、5年間・上限1,000万円の保証と、保証期間中の年1回無料点検を案内しています。
サニックスが向いているケース
- 床下全体の状態も一緒に確認したい
- 写真・調査報告書を見ながら検討したい
- 保証期間中の定期点検を重視したい
- 再発時だけでなく修復に関する保証条件も確認したい
保証1,000万円は無条件ではない
「上限1,000万円」という数字だけで選ぶ必要はありません。
公式サイトにも各種要件があることが明記されています。
契約前に、
- どのシロアリが保証対象か
- どの建物被害が対象になるか
- 再施工だけか、修復費まで対象か
- 免責条件は何か
を保証書で確認してください。
3. ダスキン|標準料金を事前に把握して比較したい人
4サービスの中で、標準的なバリア工法の料金体系が分かりやすいのがダスキンです。
2026年9月時点では、
- 1㎡あたり2,475円(税込)
- 1階床面積50㎡まで123,750円(税込)
- 60㎡の場合148,500円(税込)の料金例
を公式に掲載しています。
バリア工法では5年間の保証があり、保証期間中は年1回の無料ハウジングチェックを実施します。
一定条件を満たす契約では、再発時の再サービスに加え、建物被害に対する修復補償も用意されています。
ダスキンが向いているケース
- 現地調査前にも料金計算の基準を知りたい
- バリア工法の料金を他社と比較したい
- 毎年の無料点検を重視したい
- バリア工法だけでなくベイト工法も相談したい
123,750円がすべての家の最終料金ではない
50㎡までの123,750円は標準料金です。
建物内にシロアリの生息が確認された場合などには、追加料金が必要になる場合があることも公式に明記されています。
アメリカカンザイシロアリでは施工方法が異なり、別見積もりです。
「ホームページに12万円台と書いてあったから必ずその金額」と考えず、現地見積もりを確認してください。
4. シロアリ110番|料金を抑えながら全国で施工業者を探したい人
シロアリ110番は、自社が全国で直接施工する会社ではなく、地域の加盟店を手配するサービスです。
2026年9月時点では、
- 1㎡あたり1,320円(税込)
- 66㎡以下は一律88,000円(税込)
という料金を掲載しています。
料金には現地調査、出張、薬剤、養生、木部処理、土壌処理などを含むと案内し、正式見積もり後の追加料金なしを掲げています。
シロアリ110番が向いているケース
- 居住地域で対応できる業者を早く探したい
- 施工単価を比較しやすくしたい
- 24時間受付の相談窓口を使いたい
- 全国ネットワーク型のサービスを使いたい
加盟店によって条件が変わる点を確認する
掲載料金には、対応エリア・加盟店によって同じ条件で対応できない場合があるという注意書きがあります。
現地調査・見積もりも、地域・加盟店・現場状況によって費用が発生する場合があります。
保証についても、料金ページでは5年間保証を案内する一方、サービス全体では最長10年間という表記があります。
つまり「シロアリ110番なら全員10年保証」ではありません。
実際に訪問する加盟店について、
- 保証期間
- 再施工条件
- 修復補償の有無
- 保証主体
を契約前に確認してください。
4サービスはどれが向いている?
| 重視したいこと | 候補 |
|---|---|
| 調査から施工後まで自社体制を重視 | アサンテ |
| 床下全体の診断・保証上限・毎年点検 | サニックス |
| 公開された標準料金から費用を計算したい | ダスキン |
| 低めの掲載単価・全国加盟店ネットワーク | シロアリ110番 |
この分類も「どこが最も優れているか」というランキングではありません。
最終的には、自宅の現地調査をした後の見積もりと保証条件で判断します。
大手と地域密着のシロアリ業者はどちらがいい?
大手だから必ず良く、地域業者だから不安というものではありません。
それぞれに特徴があります。
| 大手・広域サービス | 地域密着業者 | |
|---|---|---|
| 拠点 | 複数地域に拠点やネットワーク | 対応地域が限定されることが多い |
| 料金 | 標準料金・社内基準がある場合がある | 会社ごとの差が大きい |
| 保証 | 制度化されている場合が多い | 内容は会社ごとに確認 |
| 施工体制 | 自社型と加盟店型の両方がある | 自社施工の小規模会社も多い |
| 地域事情 | 全国的な施工ノウハウ | 地域の建物・シロアリ事情に詳しい場合がある |
地域業者を選ぶ場合でも、会社情報、調査内容、施工方法、保証書が明確なら十分に候補になります。
地域のシロアリ専門業者は日本しろあり対策協会からも探せる
公益社団法人日本しろあり対策協会は、都道府県別の登録施工業者会員名簿を公開しています。
近隣のシロアリ専門業者を探す方法の一つとして利用できます。
登録施工業者であることだけで料金・営業姿勢・施工結果のすべてが保証されるわけではありませんが、実在する専門業者を探す入口として利用できます。
「しろあり防除施工士」は確認材料になるが国家資格ではない
日本しろあり対策協会では「しろあり防除施工士」を検索できます。
2026年6月時点の登録情報も公開されています。
ただし、この資格は日本しろあり対策協会が認定する資格であり、国家資格ではありません。
協会会員でなくても取得できます。
したがって、
施工士がいる=必ず最高の業者
ではなく、専門性を確認する一つの情報として使ってください。
JA経由でシロアリ業者を探す方法もある
JA全農には、地域ごとのシロアリ駆除登録業者を検索できるサイトがあります。
地域によって登録業者や対応JAが異なるため、「JAという一つの全国施工会社」が施工するわけではありません。
利用する場合も、実際の施工業者、料金、保証、契約相手を確認してください。
ホームセンター経由で依頼する場合は誰が施工するか確認する
ホームセンターやリフォーム会社などを窓口として、シロアリ対策を申し込める場合もあります。
利用しやすい一方で、窓口の会社と実際に施工する専門業者が異なる場合があります。
契約前には、
- 契約相手は誰か
- 実際に床下へ入って施工する会社は誰か
- 施工後の保証書を誰が発行するか
- 再発した場合の連絡先はどこか
- 保証責任を負う会社はどこか
を確認してください。
日本しろあり対策協会も、リフォーム会社を通して契約した場合には、契約構造によって責任主体がリフォーム会社になるケースを案内しています。
シロアリ業者選びでは料金を「1坪」だけで比較しない
シロアリ駆除では、㎡単価・坪単価がよく使われます。
しかし、単価だけ比較すると条件がずれることがあります。
日本しろあり対策協会によると、ヤマトシロアリでは通常、1階床面積を基準として見積もることが一般的ですが、業者によって表現の違いがあり、イエシロアリでは2階床面積を含む場合もあります。
そのため、2社の見積もりが、
- A社:2,000円/㎡
- B社:2,500円/㎡
だったとしても、施工対象面積や追加施工が違えば総額は逆転します。
相見積もりでは8項目を同じ条件で比較する
2〜3社から見積もりを取る場合は、次の項目をそろえます。
| 項目 | 確認内容 |
|---|---|
| シロアリの種類 | 何を根拠に種類を判断したか |
| 施工目的 | 現在いるシロアリの駆除か、予防か |
| 施工面積 | 何㎡を計算対象としているか |
| 工法 | バリア工法、ベイト工法等 |
| 税込総額 | 薬剤・養生・特殊施工等を含む総額 |
| 追加料金 | どの条件で発生するか |
| 保証 | 期間、再施工、修復補償、対象外条件 |
| 点検 | 施工後の無料点検が何回あるか |
単純に「一番安い会社」を探すのではなく、同じ施工内容ならどこが安いかを見ることが重要です。
5年保証ならすべて同じではない
シロアリ防除では5年間の保証を設ける会社が多くあります。
日本しろあり対策協会では、認定する防除薬剤の有効期間を5年としていることが、5年という期間が広く使われる背景の一つになっています。
ただし保証内容は業者ごとに決められています。
協会自身も保証内容を統一しているわけではありません。
確認したいのは、
- シロアリが再発したとき再施工は無料か
- 建材に被害が出たとき修復費まで対象か
- 修復保証の上限はいくらか
- ヤマトシロアリ・イエシロアリなど対象種は何か
- 部分施工でも保証が付くか
- 定期点検を受けることが保証条件か
です。
部分駆除が安く見えても保証対象外になる場合がある
「シロアリが出た浴室だけ施工すれば安い」と考えることがあります。
しかし、日本しろあり対策協会のQ&Aでも、部分施工では保証が付かない場合が多いと説明されています。
また、シロアリは見えている部分だけに生息しているとは限りません。
部分施工を提案された場合も、
- なぜ部分施工で十分なのか
- 他の床下は調査したのか
- 保証は付くのか
を確認してください。
無料床下点検だけで契約する必要はない
今回比較したサービスにも無料調査を提供する会社があります。
無料点検そのものは珍しい仕組みではありません。
しかし、点検結果を受けたからといって、その場で施工契約をしなければならないわけではありません。
点検後は、
- 被害写真を受け取る
- シロアリの種類を確認する
- 施工面積を確認する
- 書面見積もりを受け取る
- 必要なら別会社にも調査してもらう
という流れで比較できます。
無料点検で確認したい内容はシロアリの無料点検で詳しく整理しています。
突然訪問してきた業者は「おすすめ比較」と別に考える
自分で公式サイトから申し込んだ業者比較と、突然訪問してきた業者から点検・工事を勧められるケースは分けて考えます。
国民生活センターは、「シロアリがいる」と写真を見せられ訪問業者と契約した事例について、訪問販売に該当する場合はクーリング・オフできることを案内しています。
不安をあおる営業や即日契約への注意点は、シロアリの悪徳業者を避ける方法で詳しく整理しています。
羽アリが出たら「おすすめ業者ランキング」を長期間調べ続けない
家の中からシロアリの羽アリが大量に出た場合は、近くに発達したコロニーがある可能性があります。
この場合も慌てて最初の業者へ即決する必要はありませんが、何週間・何か月もランキングだけを比較し続けるのは避けた方がよいでしょう。
まず羽アリがシロアリかを確認し、2〜3社程度へ調査依頼を出す方が現実的です。
羽アリの判別はシロアリの羽アリの見分け方を確認してください。
シロアリ業者についてよくある疑問
シロアリ駆除業者は結局どこがおすすめですか?
全国一律の1位は決めにくいです。自社施工と定期点検を重視するならアサンテ、無料床下診断と保証内容を重視するならサニックス、公開された標準料金で比較したいならダスキン、全国の加盟店から料金を抑えて探したいならシロアリ110番が候補になります。
大手と地元の業者ではどちらがいいですか?
会社規模だけでは判断できません。地域業者でも、調査・施工・保証を明確に説明できる会社なら候補になります。日本しろあり対策協会の登録施工業者名簿から地域の会社を探す方法もあります。
しろあり防除施工士がいる業者を選ぶべきですか?
専門性を確認する一つの材料です。ただし国家資格ではなく、施工士が在籍するだけで料金・施工品質・保証のすべてが保証されるわけではありません。
5年保証があれば安心ですか?
期間だけでは不十分です。再発時の再施工、建物修復費、保証対象となるシロアリ、免責条件、定期点検の必要性まで確認してください。
最安の業者を選んでも問題ありませんか?
同じ施工面積・工法・保証内容で安いのであれば合理的です。ただし、安い会社だけ侵入口・玄関・浴室等の処理や保証が含まれていない可能性もあるため、総額と施工範囲をそろえて比較します。
ホームセンターに頼むのはどうですか?
選択肢の一つです。ただし窓口会社と実際の施工会社が異なる場合があるため、施工業者名、保証書発行者、再発時の連絡先を確認してください。
JAのシロアリ駆除はおすすめですか?
JA全農には地域ごとの登録業者検索があります。ただし施工会社や料金は地域ごとに異なります。JA経由だから一律の価格・保証になるとは考えず、実際の契約内容を確認してください。
何社くらい見積もりを取ればいいですか?
緊急性が極端に高くなければ2〜3社程度で十分比較しやすくなります。施工面積、工法、総額、保証を同じ条件で比較してください。
無料点検を3社に頼んでもいいですか?
問題ありません。ただし同じ日に詰め込みすぎると説明を整理しにくいため、各社の調査報告・見積書を保存して比較するとよいでしょう。
おすすめ業者は「1位」ではなく自宅の見積もりで決める
シロアリ業者選びでは、ランキングの順位よりも自宅の条件で提示された内容を比較する方が重要です。
依頼までの流れは、
- 羽アリ・蟻道・被害箇所を記録する
- 対応エリア内の2〜3社を選ぶ
- 床下調査を依頼する
- 調査写真・報告書を確認する
- シロアリの種類と被害範囲を確認する
- 施工面積・工法・税込総額を比較する
- 追加料金の条件を確認する
- 5年保証の中身を確認する
- 実際の施工会社・保証主体を確認する
- 納得した会社と契約する
という順番が分かりやすいでしょう。
料金をさらに詳しく比較したい場合はシロアリ駆除の費用、無料調査を依頼する段階ならシロアリ無料点検、営業方法や高額請求が不安ならシロアリの悪徳業者を避ける方法へ進んでください。
主な参考情報(2026年9月14日確認)
- 公益社団法人 日本しろあり対策協会「登録施工業者会員名簿」
- 公益社団法人 日本しろあり対策協会「しろあり防除施工士をさがす」
- 公益社団法人 日本しろあり対策協会「シロアリ工事の見積面積に関するQ&A」
- 公益社団法人 日本しろあり対策協会「保証に関するQ&A」
- 株式会社アサンテ「シロアリ駆除」「保証とアフターサービス」
- 株式会社サニックス「シロアリ消毒(予防・駆除)」
- ダスキン「シロアリ駆除サービス(バリア工法)」
- シロアリ110番「サービス案内」「料金表」
- 国民生活センター「『シロアリがいる』と写真を見せられ、訪問した業者に駆除を依頼した。解約したい。」
※料金、対応地域、保証、キャンペーン、施工条件は変更される場合があります。契約時点の公式情報と、現地調査後に提示された書面の見積もり・保証書を確認してください。
